世界11大国際映画祭のひとつでもあるモスクワ国際映画祭は、1959年に、ソビエト国家映画委員会と映画人同盟によって創設された。
本来は隔年開催。
コンペティション部門では、以下の賞が授与される。
・最優秀作品賞
・特別審査印象
・最優秀監督賞
・最優秀男優賞
・最優秀女優賞
これらの賞に与えられるのが、上のポスターのデザインともなっている聖ゲオルギーの彫像。
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実行委員長は、おなじみ、監督のニキータ・ミハルコフ。
審査員には、ドイツのマルガレーテ・フォン・トロッタ監督をはじめ数名が招聘される。
最優秀作品に授与される聖ゲオルギーの彫像を争うことになるコンペティション部門には最大16作品がエントリーされる模様だが、今までのところ、アメリカ映画「夜になる前に」(2000年
ジュリアン・シュナベル監督 第57回ベネチア国際映画祭審査員グランプリ、最優秀男優賞)、スウェーデン映画「トゥギャザー(Tillsammans)」(2000年
ルカス・モーディソン監督)、「サド」(ブワノ・ジャコ監督)の3作品しか映画祭事務局からは発表されていない。
例年、ユニークな企画のあるパノラマ部門は今回も健闘のようで、「初期アメリカ・アバンギャルド映画
1893-1941」、「スクリーンに反映された朝鮮半島」「社会主義リアリズム
昨日と今日」とソビエト時代からのモスクワ国際映画祭の特質の伝統と新時代への継承を見事にプログラミングしている。
さらに「Family
Business」という企画では、ロジャー・コーマン、ロジェ・バディム、ミクロス・ヤンチョーなど"一家"と呼ばれる製作集団を形成した監督たちの回顧展が開催される。
またマルク・ドンスコイ、ミハイル・ロンムなどソビエト映画の監督たちの回顧展も催される。
例年の「81/2」や「ヤングフォーラム」などの企画も健在のようだが、いずれも具体的な作品のタイトルなどは発表されていない。 |