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アンナ・カレーニナ
АННА КАРЕНИНА
Anna KARENINA

[かいせつ]
 大人の愛を描いて右に出るものはない文豪トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」(1875〜78)の映画化で、監督はソビエト映画界の長老、きめ細かな演出と心理描写に優れたアレクサンドル・ザルヒ。
 「アンナ・カレーニナ」の映画化は十数本におよび、そのヒロイン役は、グレタ・ガルボやヴィヴィアン・リー、ソフィー・マルソーなど世界の古今の大スターたちによって演じられてきた。この作品は本家、ソビエト映画人による本格かつ決定版ともいうべき映画化である。
 自らの愛のためにわが子と別れ、おのが家庭を犠牲にすることもいとわない情熱的なヒロイン、アンナを演じるタチヤーナ・サモイロワを中心に、これ以上はないという豪華配役と正攻法の圧倒的な迫力の演出で見せる。
 アンナと道ならぬ恋に陥いる青年士官ウロンスキーをワシーリー・ラノヴォイが演じるが、サモイロワと彼はともに演劇学校が同窓で、結婚していたこともある。

[あらすじ]
 ペテルブルグの高官カレーニンの美貌の妻アンナはモスクワで偶然出会った青年将校ウロンスキーの端正な容姿と熱い眼差しに心を奪われる。二人は恋仲となり、それはやがてペテルブルグ社交界の噂にのぼった。
 形式主義的な官僚政治家の夫カレ一二ンとの生活に不満を抱き、上流社会の欺隔や倦怠にも飽き飽きしていたアンナはウロンスキーへのいちずな思いにわが身を任せた。もはや彼女をカレーニンとの家庭につなぎとめていたのは8歳の息子セリョージャだけだった。そして世間態をはばかり離婚など思いも及ばないカレーニン。
 だがウロンスキーの子供を身ごもりまでしたがアンナの幸福は長くは続かなかった。手をたずさえてイタリヤへ駆け落ちまでするものの、二人の心に隙間ができて、やがて愛は憎しみへ変る。それでもなお、アンナは自分の愛を貫きとおした。自らの恋に殉じて。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1967年製作

[スタッフ]
原作:レフ・トルストイ
脚本:V・カタニャン
    A・ザルヒ
監督:アレクサンドル・ザルヒ
撮影:レオニード・カラーシニコフ
美術:アレクサンドル・・ボリーソフ
    ユーリー・クラジエンコ
音楽:ロジオン・シチェドリン

[キャスト]
アンナ・カレーニナ:タチヤーナ・サモイロワ
カレーニン:ニコライ・グリツェンコ
ウロンスキー:ワシーリー・ラノヴォイ
キティー:アナスターシア・ヴェルチンスカヤ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / シネマスコープ / カラー
[上映時間] 2時間23分
[VIDEO・DVDなど] VIDEO=IVCB-7028 DVD=IVCF-61 アイ・ヴィー・シー

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