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ドストエフスキーの生涯の26日
26 ДНЕЙ ИЗ ЖИЗНИ ДОСТОЕВСКОГО

[かいせつ]
1981年ベルリン国際映画祭男優賞受賞
ドストエフスキー没後100年記念作品

 文豪の伝記映画ではないが、この映画は1866年秋、既に妻や兄を亡くし、膨大な借金を抱えて、しかも、悪質な出版業者と交わした原稿の締切期限を目前にして窮地に追いこまれたドストエフスキーが、のちに夫人となった速記者アンナ・スニートキナと出会い、彼女の手助けで小説「賭博者」を完成するまでの26日間を描いている。そしてこの映画は、偉大な作家が小説「賭博者」を構成していくプロセスを再現しながら、自ずと愛人アポリナーリヤ・スースロワヘの情熱的な愛に、一方では賭博に身を狂奔させた時代の天才作家ドストエフスキーの一側面をもの語っており、作家の横顔を伝える珍らしい作品である。
 監督は「アンナ・カレーニナ」で知られる巨匠アレクサンドル・ザルヒ、ドストエフスキーには「アンドレイ・ルブリョフ」「惑星ソラリス」で知られたアナトーリー・ソロニーツィンが扮し、天才作家の複雑な内面表現にも迫真の演技を見せる。

[あらすじ]
 1866年秋、ドストエフスキーは既に「貧しき人々」「死の家の記録」「虐げられた人々」などの作者として知られていたが、生涯でも一番複雑な転機を迎えていた。若きスースロワとの愛に翻弄されたあげく、賭博に狂って借財を重ねた作家は、貧窮生活から逃れるために投機的な出版業者ステロフスキーと新たな小説を一ケ月以内に仕上げる条件で契約を交わした。しかも期限に遅れた場合は、この出版業者は向う9年間にドストエフスキーが執筆するあらゆる作品を無償で出版する権利を有するという苛酷なものであった。
 作家は約束の期日までに小説を書きあげるために、知人のすすめで速記学校の女学生アンナに援助を求めた。この時、作家は45才、アンナは19才であった……そして約束の日、作家は完成した原稿を持参して出版社に出向くが、ステロフスキーは"雲隠れ"していた.。その窮状を救ったのはアンナである。彼女はその原稿を、証人になってもらうために、警察の派出所へ届けたのである。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1980年製作

[スタッフ]
脚本:V・ウラジーミロフ
    P・フィン
監督:アレクサンドル・ザルヒ
撮影:ウラジーミル・クリモフ
美術:リュドミーラ・クサーコワ
音楽:イラクリ・ガベリ

[キャスト]
ドストエフスキー:アナトーリー・ソロニーツィン
アンナ・スニートキナ:エフゲーニヤ・シーモノワ
アポリナーリヤ・スースロワ:エヴァ・シクリスカ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 1時間20分
[日本公開年・配給] 1981/4/29・日本海

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パンフレットソヴェート映画史−七つの時代

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