チャイコフスキーの名曲にのせて20世紀最高のプリマ、プリセツカヤが舞う |
[かいせつ]
バレエの代名詞のごとく語られるチャイコフスキー作曲による三大バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」。その中でも特に有名で、最も親しまれているのが「白鳥の湖」でしょう。その名作が、バレエ大国ソビエトの映画・バレエ界の精鋭たちによって、完全映画化されました。
悪魔によって白鳥に変えられたオデット姫は、王子ジークフリードの純愛を得て人間にもどります。しかし、悪魔とその娘オディールの陰謀でオデットは再び、鳥の姿になってしまのです……
この悲恋物語のバレエは、1877年モスクワ大劇場で初演されたのですが、当時は失敗に終わりました。チャイコフスキーの死後の1895年、ペテルブルグ・マリンスキー劇場の再演で大成功を収め、今日では、世界中で上演さるバレエの最も代表的な作品となっています。
この映画の主演を務めるのは、ソビエトが世界に誇る最高のプリマ・バレリーナ、マイヤ・プリセツカヤです。1925年生まれの彼女は、この映画の撮影当時は32才。まさに脂の乗り切った頃です。白鳥オデットの優美と悲哀、そして黒鳥オディールの官能と激情、という対照的な二役を、見事に踊りわけています。
王子ジークフリードには、当時、新人のN・ファジェチェフが、そして悪魔ロットバルトにはV・レワショフがあたっています。
この作品では、ボリショイ劇場での舞台はもちろんのこと、映画スタジオでの撮影も取り入れられていて、映画ならではの豊かなイマジネーションと迫力を堪能させてくれます。 |
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[スタジオ/製作年] モスフイルム製作1957年製作 |
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[スタッフ]
監督:Z・トゥルビエワ
振付/脚本:A・メッセレル
作曲:P・チャイコフスキー
指揮:ファイエル |
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[キャスト]
マイヤ・プリセツカヤ
N・ファジェチェフ
V・レワショフ
V・ホミャコフ
ボリショイ・バレエ団総出演 |
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[ジャンル] 長編バレエ映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー /
[上映時間] 1時間20分 |