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ジャズメン
МЫ ИЗ ДЖАЗА

[かいせつ]
1984年グルノーブル国際音楽映画祭審査員特別賞

 1980年代に登場したモスフィルムの若手監督カレン・シャフナザーロフの第二作で、83年モスフイルム新人コンクールの監督、男優、撮影の各賞受賞作である。映画は1920年代、黒海沿岸のオデッサとモスクワを舞台に、音楽学校を追放されたもと学生、二人組の辻音楽士、泥棒稼業のもと宮廷付音楽家の四人の男たちが未知の音楽に対する周囲の偏見や無理解と悪戦苦闘しながらソビエト最初のジャズバンドを結成するまでを描いたミュージカルコメディで、音楽には「アレキサンダース・ラグタイム・バンド」をはじめとする20年代のスタンダードナンバーやソビエトの代表的ジャズ音楽が使用されている。
 物語のモチーフになったのは、ソビエト初のミュージカル・コメディ「陽気な運中」(34)にも主演している国立ジャズオーケストラの設立者レオニード・ウチョーソフらのソビエトジャズ音楽草創期のミュージシャンの苦渋にみちた、だがロマンティックで伝説的な20年代の青春であり、映画はそれを活写している。

[あらすじ]
 1920年代中頃、黒海に面した港町オデッサ。ジャズ音楽の虜になったために音楽学校を退学させられたコ―スチャは、辻音楽士のステパンやジョーラと一緒に初めてジャズの野外演秦会を試みたが、わずかに集った観客からは罵声を浴びせられて、すっかり意気消沈する。そんな折、やっと舞い込んだ出演依頼も、実は窃盗団の宴会で、あろうことが泥棒ともども二人は投獄されてしまう。だが監獄で出会った、もと軍楽隊のサキソフォン秦者バブーリンと意気投合、やがてかれらは四人でジャズバンドを結成し、勇躍、モスクワヘ。
 だが勿論、ここでも演奏のチャンスには恵まれない。そのうえ、バブーリンは即興というジャズ音楽の真髄を理解しようとせず、音楽を乱すばかり。やっと巡り会えた美しい人気歌手カーチャもジャズバンドのソリストにと言うコースチャの誘いに応じてくれない。そして鉄道員クラブでの演秦会が実現されるばかりになった朝、新聞は「ジャズはブルジョア文化の手先」と報じていた……。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1983年製作

[スタッフ]
監督:カレン・シャフナザーロフ
脚本:A・ボロジャンスキー
   K・シャフナザーロフ
撮影:ウラジーミル・シェフツィク
美術:コンスタンチン・フォロステンコ
音楽:アナトリー・クロール
演奏:"ソヴレメンニク"

[キャスト]
コースチテャ:イーゴリ・スクリャール
スチョーパ:A・パンクラトフ=チョールヌイ
ジョーラ:N・アヴェリュシキン
バブーリン:P・シチェルバコフ
歌:0・ピラグス
  L・ドリーナ
  I・スクリャール
  V・シェフツィク

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 1時間28分
[日本公開年・配給] 1984/4/14・日本海

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