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蛙になったお姫さま
ЦАРЕВНА-ЛЯГУШКА
Frog-Princess

冴える色彩の魔術と幻想美

[かいせつ]

1954年マル・デル・プラタ国際映画祭特別賞

 ソビエト・アニメの創始者の一人であり、耽美ファンタジー派として名高いツェハノフスキー監督の代表作で、日本でもおなじみの同名のロシア民話のアニメ化。幻想的な色彩美あふれる映像は、50年代のロシア・アニメ隆盛期の名作群の中でも、ひときわ異彩を放っている。60−70年代、数々のヒット作を生んで世界の脚光を集めたF・ヒールーク、やはり後年、人形アニメーターとして成功をおさめたR・カチャーノフらがスタッフとして参加しているのも話題のひとつ。

【ミハイル・ツェハノフスキー監督】
 1889−1965。19年、モスクワの美術・彫刻・建築学校を卒業後、イラスト画家として活動を始める。28年よリアニメーシヨンの世界に入り、世界初のトーキー・アニメ「郵便局」(29)を監督。民話、おとぎ話を題材にした作品な数多く発表埼代表作にアンデルセン原作による長編「野生の自鳥」(62)などがある。

[あらすじ]
 美しい姫、ワシリーサは、不死身のカシチェイの求婚を拒み、醐い蛙にされてしまう。一方、この国の王様は三人の王子に、一本づつ矢を放たせ、その失の届いた先の娘と結婚するように命じた。長男の矢は大貴族の娘が拾った。次男の矢は大商人の娘が拾った。二男イワンの矢は遠くに落ち、蛙になったワシリーサが拾った。かわいそうにイワンは蛙と結婚することになってしまった。王様は、それぞれの嫁に壁掛けを織るよう命じた。イワンは、そんなことが蛙に出来るわけがないと嘆くが、一夜のうちに蛙はすばらしい織物を編んでしまう。次に王様は、宮殿での宴会に三人の嫁を招待する。またもイワンは嘆くが宴会の当日、蛙は美しい姫に姿を変えイワンの前に現われる。二人はすばらしい踊りを披露して、大喜びのイワンだったが、その夜、イワンは蛙の抜け殻を見つけ燃やしてしまう。そのため、ワシリーサは再びカシチェイのもとに召されてしまった。イワンは、熊、狼、鷹たちの助けをかりて老婆ババヤーガに不死身のカシチェイの倒し方を教わり、カシチェイからワシリーサを取り戻す。そして二人は国に戻り、いつまでも幸せに暮らすのだった。

[スタジオ/製作年] 連邦動画スタジオ・1954年製作

[スタッフ]
脚本:M・ヴォリピン
監督:ミハイル・ツェハノフスキー
美術:J・ニリチン

[ジャンル] 長編アニメーション
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 40分
[日本公開年・配給] 1993/8/21 ・日本海
[VIDEO・DVDなど] 
DVD=IVCF-78 アイ・ヴィー・シー

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