タルコフスキーは難解だという人が多
いが、私はそうは思わない。
 タルコフスキーの感性が並はずれて鋭
いだけだ。
 「鏡」は、彼の幼い頃の思い出を描いた
映画だが、これも難解だという人が多い。
 成程、一見、脈絡もない展開をする映
画だ。
 しかし、幼い頃の思い出が理路整然と
つながっている筈はない。
 その、きれぎれの思い出の断片の奇妙
なつながりにこそ幼い頃の思い出の詩が
ある。
 そう思ってみれば、こんな判りやすい
映画はない。
 でも、タルコフスキーは、そんな事は
なんにも云わずに黙っている。
 私は、そこにタルコフスキーの将来性
を見る。自分の作品の解説ばかりしてる
様な奴は見込みはない。

黒澤明


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