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金色の雲は宿った
НОЧЕВАЛА ТУЧКА ЗОЛОТАЯ

[かいせつ]
 マミーロフ監督は1938年生まれ。レニングラード映画演劇音楽大学俳優科を卒業後、舞台にも立ったが、70年に高等監督コースを修了し、オデッサ劇映画スタジオで働いていた。87年、雑誌『旗』に掲載された現代作家アナトーリー・プリスタフキンの同名小説の映画化だが、原作は、1944年にモスクワからコーカサスに疎開した戦災孤児たちの物語で、スターリン時代、シベリアヘ強制移住させられた少数民族とロシア人の対立というこれまでタブー視されてきたテーマが取り上げられていたため、国の内外で大きな反響を呼んだ。やはリコーカサスの少数民族イングーシ人でカザフスタンヘ移住させられた経験を持つマミーロフ監督は、この小説は"私の悲しみに符号し、私の自伝ともある部分は符号している"と語っており、事実、この原作には監督自身の体験もかなり加味されており、このテーマは監督にとってのライフワークといえる。

[あらすじ]
 1944年、モスクワ郊外の孤児院の多くの子供たちとともに、双子の兄弟コーリャとサーシャは列車で、豊かで幸せな土地だというコーカサスヘ向かっていた。しかし、彼らが辿りついた村に人影はなく彼らがまづ目撃したのは、シベリアヘ強制移住されるチェチェン人たちを満載した異様な列車の列だった。その村での日々、同じ年頃の双子の兄弟を持つ美しく優しいレギナ・ペトローヴナが、コーリャたちに何かと目をかけてくれた。
 一方、チェチェン人の一部は山にこもって抵抗を続け、ロシア兵との銃撃戦も絶えず、子供たちはいつも危険に晒されていた。そんな折、ロシア人とチェチェン人との衝突でサーシャは殺されてしまう。放心状態のコーリャは、孤児となって一人取り残されていたチェチェン人の少年アルハズルと仲良くなり、二人は兄弟と名乗って、憎しみあっている大人たちから互いの身をかばいあうのだが……

[スタジオ/製作年] ゴーリキー・スタジオ・1989年製作

[スタッフ]
原作・脚本:アナトーリー・プリスタフキン
監督:スラムベク・マミーロフ
撮影:ゲンナジー・カリューク
美術:V・パステルナーク
音楽:エジソン・デニーソフ

[キャスト]
クジミン兄弟:アンドレイ・バシキーロフ
         ヴォロージャ・パシキーロフ
アルハズル:タメルラン・シェターノフ
レギナ:ナターリア・メルツ
メシコフ:ヴィロル・クズネツォフ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 1時間40分
[日本公開年・配給] 1991(第23回ソビエト映画祭)

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