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黒い瞳
ОЧИ ЧЕРНЫЕ
OCI CIONNIO

[かいせつ]
1987年カンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞
 チェーホフの「小犬を連れた奥さん」ほか数篇の短編小説をもとにしたロシア人の人妻と中年イタリア人の恋の物語。
 ニキータ・ミハルコフは1945年生まれ。俳優としてデビュー。俳優業のかたわら、ワフタンゴフ劇場付属演劇学校を経て、国立映画大学監督科を卒業。短編「戦いの終わりの静かな一日」(73)で監督デビュー。以後、「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」(77)などで、その豊かで清新な感性と溢れる才気で国際的にも評価を得、70年代モスフィルムのニューウエープを担った。これは、彼がイタリアで撮った初の外国映画監督作品。カンヌ国際映画祭では万雷の拍手を受け、芸術性と娯楽性を兼ね備えていると国際的な称賛を集めた。
 主役のロマーノに世界的名優マルチェロ・マストロヤンニが扮し、男の悲哀を魅力たっぷりに演じている。ヒロイン、アンナには「冬のチェリー」(85)他の新進女優エレーナ・サフォーノワが抜擢され、見事、大役を果たした。その他、ベテランのシルヴァーナ・マンガーノ、インノケンティ・スモクトゥノフスキーらが脇を固めている。

[あらすじ]
 主人公ロマーノはブルジョワの娘エリザと結婚して25年。裕福だが何の張合いもない人生に飽き、もう何年も働かず怠惰な生活を送っている。そんなある日、湯治場にやってきた彼の前に、小犬を連れた、純自のドレスをまとった黒い瞳の貴婦人、アンナが現われた。たちまち心を奪われたロマーノは、ロシアに戻った彼女を追って、かの地へと赴くのだった。あの黒い瞳が忘れられずに……
 外国人を初めてむかえるロシアの田舎の大騒ぎの果てに、彼はアンナに再会した。ロマーノは彼女を離さないと心に決めた。彼女もその想いを受け入れた。身辺整理をしたらすぐに彼女を迎えに来ると言い残して、ロマーノはローマに戻った。
 だが、戻ってみると、家は破産していた。それでも、エリザは暖かい微笑で彼を迎えた。そして、ロシアに愛した女がいるのか、一生に一度だけ真実を言って欲しい、とつめよる。ロマーノはそんな女はいない、と答えるのだった……

[スタジオ/製作年] EXCELSI0R FILM TV+RAII・1987年製作
              イタリア映画

[スタッフ]
原作:アントン・チェーホフ
脚本:アレクサンドル・アダバシャン
   ニキータ・ミハルコフ
   スーゾ・チェッキ・ダミーゴ
監督:ニキータ・ミハルコフ
撮影:フランコ・ディ・ジャコモ
美術:マリオ・ガブリア
音楽:フランシス・レイ

[キャスト]
ロマーノ:マルチェロ・マストロヤンニ
アンナ:エレーナ・サフォーノワ
エリザ:シルヴァーナ・マンガーノ
シソエフの総督:インノケンティ・スモクトゥノフスキー

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm /カラー
[上映時間] 1時間57分
[日本公開年] アスキーベストロン

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パンフレットソヴェート映画史−七つの時代
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