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モスクワ大攻防戦
БИТВА ЗА МОСКВУ
The Battle for Moscow

[かいせつ]
 ナチス独軍がモスクワに侵攻したバルバロッサ作戦をドキュメンタリー・タッチで描く超大作。これは、「ヨーロッパの解放」(1970年〜72年)のユーリー・オーゼロフ監督が空前のスケールで語りあげた戦争叙事詩である。
 歴史上の人物と見まがうほど酷似した俳優たち。そして、ソ連軍の協力による大量の兵器と兵士が登場するが、それらは兵器マニアたちを驚嘆させるほどの細部へのこだわりと圧倒感を見せ、第二次世界大戦を歴史的再現するという試みはこの映画で極まった感すらある。
 この映画の製作された1985年、ゴルバチョフが共産党書記長に就任し、ソビエトにも改革の波がうねっていた。同じオーゼロフ監督の前作「ヨーロッパの解放」では、完全無欠の英雄のように描かれたスターリンも人間としての弱みを持った人物として描かれており、興味深いものがある。

[あらすじ]
<第1部・侵略>
 1941年6月、ドイツ軍は不可侵条約を破ってソ連を奇襲した。135師団、300万人にも及ぶ兵力を投入したナチス・ドイツのこの作戦をソ連は予期しておらず、完全な奇襲となった。備えのなかったソ連空軍は壊滅し、地上部隊も大きな被害を受けてしまった。
 ロシア平原をナチス機甲部隊が侵攻し、モスクワまで目前に迫っていた。ソビエトはついに政府の疎開を決定する。政府機関、工場、そして一千万人もの市民が東部への移動を開始した。もはやナチスに蹂躙されるのみの絶望的な状況と思われた。
<第2部・台風>
 だが、この困難の中でソビエト軍が選択したのは、電撃的な夜襲作戦だった。ドイツ軍も厳しい寒さに疲弊しきっていた。戦力の劣勢をを覆す、もはや後には引けぬ決死の攻防戦だったのである。
 闇を裂いて砲火がはしった。ロシアの大平原を舞台に史上最大の電撃戦の幕が切って落とされた。
 ついに、ナチスの軍隊は第二次世界大戦で初めての敗北を喫する。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1985年製作(ソビエト・東独合作)

[スタッフ]
監督・脚本:ユーリー・オーゼロフ
撮影 イーゴリ・チェルヌイフ
    ウレジミール・グーゼフ

[キャスト]
ミハエル・ウリヤーノフ
ヤコフ・トリポーリスキー
A・ゴロボリロジコ
A・ベトリ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / カラー
[上映時間] 5時間51分(第1部=2時間53分・第2部=2時間58分)
[日本公開年・配給] 劇場未公開
[VIDEO・DVDなど]
    VIDEO=IVCV-64044〜64047(全4巻), DVD=IVCF-117(2枚組)アイ・ヴィー・シー

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