木の葉が枯れないうちに 僕の心を君につたえたい…
ソーニャはミーチャが好き ミーチャはレーナが好き そしてレーナはグレーブが好き
[かいせつ]
'75 第24回ベルリン国際映画祭銀熊監督賞(最優秀監督賞)
'76アヴェリノ国際映画祭青少年映画部門銀賞
'76ベオグラド国際映画祭“FEST-76"青少年映画部門大賞
少年時代から青年時代に移り往く思春期の少年・少女たちを主人公に去りゆく幼き日への郷愁と異性にめざめゆく初々しい感動とをイーゴリ・シワルツ(「デルス・ウザーラ」の音楽担当)の叙事詩的なメロディにのせて爽やかに描きあげた映像詩。
セルゲイ・ソロヴイヨフは日ソ合作「京都−レニングラード、白夜の調べ」を手がけた監督である。
撮影は「アンナ・カレーニナ」、「赤いテント」のレオニード・カラーシニコフ。この作品では、望遠系レンズを駆使して、甘酸っぱい青春を思い起こさせる。
物語は原題「少年時代を終えて100日間」が示すように少年少女たちのひと夏のキャンプ生活を綴っている。 |
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[あらすじ]
ミーチャは太陽がまぶしい暑い日、水辺に立ったレーナを見て、不思議な感情に包まれた。同じクラスで学んできたレーナが、この瞬間、まったく未知の新しい存在として彼の心に焼きついた。だが、レーナの心は、クラスの秀才で、何事にも抜群で衆目の羨望を集めているグレープという少年に惹かれている。
そして農場でキャベツの収穫作業をした時、グレープがたくらんだちょっとした不正を許せず、ミーチャは全員の前でこれを暴いた。その後グレープは機会を見てミーチャと仲直りしょうとするが、ミーチャは許そうとせず、ついには殴り合いのけんかとなる。
夏休みが終ろうとする頃、ミーチャはレーナに自分の気持を伝えようとするが、彼女の口からはかえってグレーブヘの愛を告げられた。この時水辺で傷心のミーチャに愛を告白したのはレーナの親友でもあるソーニャだった。ソー二ャの気持ちを振りきるように、ミーチャはこのひと夏の思い出を忘却のかなたへ追いやろうと心に決めるのだった。 |
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[スタジオ/製作年] モスフィルム・1975年製作 |
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[スタッフ]
脚本:A・アレクサンドロフ
セルゲイ・ソロヴィヨフ
監督:セルゲイ・ソロヴィヨフ
撮影:レオニード・カラーシニコフ
美術:A・ボリーソフ
音楽:イーゴリ・シワルツ |
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[キャスト]
ミーチャ:ボリス・トカレフ
レナ:タチヤーナ・ドルビチ
ソーニャ:イリナ・マルイシェワ
グレープ:ユーリー・アギリン |
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[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / シネマスコープ / カラー
[上映時間] 1時間32分 |