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鬼戦車T-34
ЖАВОРОНОК

[かいせつ]
 この映画は、第二次大戦中の1942年夏、ドイツ領内で実際におこった出来事に基づいて作られた。ドイツ領内を舞台に、3人のソ連兵−ベテランの戦車兵イワン、温厚なピョートル、まだ少年のアリョーシャと肺結核に苦しむフランス兵の4人の捕虜を乗せたT34戦車が疾走する戦争アクション映画だが、戦争の悲惨さ、自由の素晴らしさ、ヒュマニズムの尊さも描きこまれた作品である。
 また、この映画の主人公ともいうべきはT34戦車である。不敗を誇ったドイツ装甲部隊の前に立ちはだかり、ソ連軍反攻の原動力になったのは戦車部隊であったといわれる。その中核となったのが、ソビエトが全力を注いで大量生産をつづけていた快速、重装甲、強力な火砲を持つT34戦車であった。

[あらすじ]
 ドイツ領内に駆りたてられた捕虜たちは、射撃練習場で砲弾のない戦車に乗せられ、砲撃の目標にさせられていた。一斉射撃に戦車は次々と火を噴き、燃えさかる戦車から逃げ出す丸腰の捕虜は機関銃の射撃を浴びて倒れる。
 イワン、ピョートル、アリョーシャの三人のソビエト兵と肺結核に苦しむフランス兵とが乗りこんだ戦車−T34は、新しく開発された対戦車砲の実験の標的にされた。イワンが操縦するT34は巧みに砲撃を交わし、一瞬の隙をとらえ、独軍があわてふためくなか、大砲をキャタピラでおしつぶし大脱走を敢行した。
 静まりかえった人影のない大通り、ひばりの囀りが聞こえる。自由になったのも束の間、追ってくる独軍。それを振り切って逃げるT34。逃走中にフランス人は息絶え、ピョートルとアリョーシャは、むしろ標的になるのを恐れ、T34から下りて単独で逃げ切ろうとするが、独軍に包囲され敵陣に倒れた。T34はイワン一人を乗せたまま国境に向って直進する……
[「ソビエト映画の全貌'87」パンフレットより転載]

[スタジオ/製作年] レンフィルム・1964年製作

[スタッフ]
脚本:ミハイル・ドゥージン
    セルゲイ・オフロフ
監督:ニキータ・クリヒン
    レオニード・メナケル
撮影:ニコライ・ジーリン
    ヴィクトル・カラセフ

[キャスト]
イワン:ヴャチェスラフ・グレンコフ
ピョートル:ゲンナージー・ユフチン
アリョーシャ:ワレーリー・ポゴレリツェフ
フランス兵:ワレンチン・スクルメ
ドイツ将校:ブルーノ・オヤ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / モノクロ /スタンダード
[上映時間] 1時間29分
[VIDEO・DVDなど] 絶版(VIDEO=FP-2006 にっかつビデオ 発売日:1990/03/18 LD=NDH-116 にっかつビデオ 発売日:1990/03/23
◆VIDEO=IVCV-64039 ビームエンタテインメント 発売日:1995/11/21
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