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ピロスマニのアラベスク
АРАБЕСКИ НА ТЕМУ ПИРОСМНИ

[「ソビエト映画の全貌91」パンフレットより転載]
[かいせつ]

 「火の馬」ほかで知られる鬼才セルゲイ・パラジャーノフ監督が、同じくグルジア出身の独学の天才画家ニコ・ピロスマニ(1862〜1918)に捧げた異色のオマージュ。
 ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督作品「ピロスマニ」(69)などで日本にも紹介されファンの多いピロスマニは、グルジアの小村ミルザー二に生れ、その才能を世に認められることなく、孤独のうちに60年の流浪の生涯をチフリス(現在のトビリシ)で終えたと伝えられている。彼は一日の糧と酒のために、居酒屋やレストランの壁に飾る絵を描いてその作品を残したにすぎず、アカデミックなグループからは"貧しいペンキ塗り"と侮られた。第2次大戦以降、モスクワ、プラハ、パリなどで展覧会が開かれ"ロシアのアンリ・ルソー"として、世界的にもそのプリミティヴな画風が高い評価を受けている。

[あらすじ]
 撮影は、現在、多方面に散在しているピロスマニの2000点以上もの作品のうち数百点が収められているグルジアの国立美術館を中心に行われた。"シャミリ"、"イラクリU世"、"詩人とタマーラ女帝"などピロスマニが描いたグルジア史に残る人物たちの肖像、動物たちの絵、そして有名な「女優マルガリータ」などの作品を様々な構図で捉え、拡大、トリミングを駆使しながら作品の主題に迫ってゆく。また、絵画の主人公を模した俳優たちが演じるイメージ・ショットをまじえて、孤高の画家の世界をパラジャーノフ監督得意のオブジェで描く。

[スタジオ/製作年] グルジア記録映画スタジオ・1985年製作

[スタッフ]
脚本:K・ツェレテリ
監督:セルゲイ・パラジャーノフ
撮影:N・パリアシヴィリ

[ジャンル] 短編記録映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー /
[上映時間] 20分

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