ガリーナ・ウラノワ至高のバレエ芸術、完璧の映像化 |
[かいせつ]
15世紀のイタリア・ヴェローナが舞台。モンタギュ一家のロミオと、キャビュレット家のジュリエットの激しい恋。しかし対立しあうそれぞれの家によって、若い2人は無残にもひき裂かれ、悲劇的な結末をむかえる……。
このあまりにも有名なシェイクスピア悲劇は、プロコフィエフの曲を得てバレエとなり、1935年に初演。
このバレエ"ロミオとジュリエット"の唯一の映画化が、シェークスピアがイギリス以上に親しまれ、かつバレエ大国であるソ連によって成された。
ジュリエット役のガリーナ・ウラノワは、ソ連が生んだ世界的なプリマ・バレリーナ。1910年生まれで、数々の名声を得、52歳で引退。その後ボリショイ・バレエ団で後進の指導にあたり、またソ連バレエ界のスポークスマンとしても活躍中である。そしてロミオ役のY・ジェダーノフの他、ボリショイバレエ団総出演による群舞の迫力は見事である。
監督のL・アルンシュタムとL・ラヴロフスキーは、このバレエをステージの上でなく、大がかりな屋外セットの中で演出した。これは、劇場で観るバレエとはまた違った、"もうひとつのバレエ"の魅力を存分に発揮している。
1955年カンヌ国際映画祭詩的幻想映画賞を受賞。 |
|
[スタジオ/製作年] モスフィルム・1954年製作 |
|
[スタッフ]
監督/脚本 L・アルンシュタム / L・ラブロフスキー
音楽 S・プロコフイエフ
振付 L・ラヴロフスキー
撮影 A・シェレンコフ / チェン・ユ・ラン |
|
[キャスト]
ガリーナ・ウラノワ
Y・ジェダーノフ
A・エルモラエフ |
|
[ジャンル] 長編バレエ映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー /
[上映時間] 1時間33分 |