[かいせつ]
1997年カンヌ映画祭‘ある視点’出品作品
1997年トリノ映画祭審査員特別賞、FIPRESCI賞
1997年シカゴ&ロシア映画批評連合最優秀俳優賞(セルゲイ・ボドロフ・ジュニア)
現在のロシアの閉塞的な現状を描き、若者の圧倒的支持をうけて国内でその年の興行ベストワンとなる大ヒットを記録した作品。
主演はセルゲイ・ボドロフ監督作品「コーカサスの虜」(1996)の主演で俳優デビューを飾ったセルゲイ・ボドロフ・ジュニア。この作品に出演したことで俳優として脚光をあび、映画出演の依頼が殺到。本作とその続編「BRAT2」(2000)の合間に出演した「イースト/ウエスト 遥かなる祖国」(1999
レジス・ヴァルニエ監督作品、今秋日本公開)では、フランスを代表する女優サンドリーヌ・ボネールと共演するなど、ヨーロッパを中心に活躍しロシアで最も人気のある若手俳優となっている。またロシアの人気ロックバンド、ノーテラスがライブの場面で登場している。
監督のアレクセイ・バラバノフは、1959年、ロシアのスベルドロフスク生まれ。モスクワで映画の勉強をする前は、バラバノフはロシア軍の空軍に所属していた。軍事通訳として、頻繁にアフリカや中東を訪れた。その後、スベルドロフスクの映画スタジオで助監督として何年か働き、2本のドキュメンタリー映画を製作した。1992年、最初の長編劇映画「幸福な日々」を発表し、この作品は、カンヌ映画祭の"ある視点"部門に出品された。一躍、ロシア新世代の作家として注目を集めることとなった。本作と「BRAT2」(1999)を大ヒットさせ、その間に全く肌あいの異なる「フリークスも人間も」(1998)を監督し、その芸術性が高く評価されている。 |
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[あらすじ]
2年間の軍役を終えて故郷の街に戻った青年ダニーラ。しかし久しぶりの故郷で彼の仕事はなく、成功しているという噂の兄をたよってサンクトペテルブルクを訪ねる。だが、兄はプロの殺し屋になっていた。ダニーラは兄にすすめられるままに、組織の暗殺者となり、心ならずもその世界に足を踏み込んでいく。様々な出合いを経て、一人前の暗殺者として成長していくのだった…。 |
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[スタジオ/製作年] CTB・1997年製作 |
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[スタッフ]
監督・脚本:アレクセイ・バラバノフ
Alexei BALABANOV
音楽:スラヴァ・ブツソフ
Slava BUTUSOV
撮影:セルゲイ・アスタホフ
Sergei ASTAKHOV
ウラジミール・カルタショフ
Vladimir KARATASHOV
編集:マリーナ・リパルチア
Marina LIPARTIA
録音:マキシム・ベロヴォロフ
Maxim BELOVOLOV
メイクアップ:タマーラ・フライド
Tamara FRAID
製作総指揮:マキシム・ヴォロジン
Maxim VOLODIN |
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[キャスト]
ダニーラ:セルゲイ・ボドロフ・ジュニア
Sergei BODROV Jr
ヴィクトル:ヴィクトル・スホルコフ
Victor SUKHORUKOV
スヴェータ:スヴェトラーナ・ピスミチェンコ
Svetlana PISMITCHENKO
ネメート:ユーリー・クズネツォフ
Yri KUZNETSOV
ケット:マリア・ジェコワ
Maria ZUHUKOVA |
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[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / ヴィスタ(1:1.66) / カラー
[上映時間] 1時間35分
[日本公開年・配給] 2000/8/4 (三百人劇場)・アップリンク |