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戦争と平和
ВОЙНА И МИР
War and Peace

[かいせつ]
'65モスクワ国際映画祭グランプリ
'68アカデミー外国語映画賞

 文豪トルストイの壮大な歴史ロマン「戦争と平和」の映画化。原版は70ミリ4部作、7時間に及ぶ超大作。235分に再編集した総集篇も上映された。
 皇帝、貴族から農民、兵士に至るまで、様々な階層の人物が織りなす波乱万丈のドラマを通して、ナポレオン戦争をはさんだ近世ロシア史の断面が浮彫りにされてゆく。豪華絢欄たる舞踏会、ボロジノの闘い、そしてモスクワ炎上などのシーンはスペクタクル映画としても映画史上比類ないスケールである。
 セルゲイ・ボンダルチュクが監督・脚本・主演(ピエール)の三役をつとめ、企画以来5年の歳月を経て完成したが、詳しい時代考証を基に原作の忠実な映画化を目ざしたこの作品は、60年代のいわゆる"文芸名作路線"の代表作となった。また、"トルストイのヒロイン"ナターシャを演じたリュドミーラ・サヴェーリェワは当時、バレエ学校に在学中に抜擢され、一躍、この映画で国際的なスターとなった。

[あらすじ]
 19世紀初め。ヨーロッパがナポレオンとの戦いに明け暮れていた最中、18才の春を迎えたロストフ伯爵家の令嬢ナターシャが華やかに社交界ヘデビューする。この時、九死に一生を得て戦場から戻ったものの妻の死で失意の底にあった名門出の貴族アンドレイは彼女の若さと美しさに深い感動を覚え、生きる喜びを知らされる。高まる愛の中でナターシャと婚約、一年後に結ばれることを約束して外国へ旅立つアンドレイ。だが、全身に漲る若い生命の奔流が彼女の理性を狂わせる。ナターシャは若い貴公子アナトリーの誘惑に負けてしまう。そんな無思慮をやさしく諌めたのはアンドレイの無二の親友ピエールである。 そして1812年、ナポレオンの侵攻を受けたロシアが敗退につぐ敗退を重ねていた頃、二人は炎上するモスクワで運命的な再会を果たす。だがアンドレイは既に重傷を負っており、ナターシャの腕の中で愛を誓って息絶える。
 …そして歴史は巡り、ロシアが勝利に沸く日々。ナターシャはピエールと新しい愛を生きることになる。
[「ソビエト映画の全貌'87」パンフレットより転載]

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1965〜67年製作

[スタッフ]
原作:レフ・トルストイ「戦争と平和」
脚本:セルゲイ・ボンダルチュク
    ワシーリー・ソロヴィヨフ
監督:セルゲイ・ボンダルチュク
撮影:アナトーリー・ペトリツキー
音楽:V・オフチンニコフ

[キャスト]
ナターシャ:リュドミーラ・サヴェーリエワ
アンドレイ:ヴャチェスラフ・チーホノフ
ピエール:セルゲイ・ボンダルチュク
リーザ:アナスタシヤ・ヴェルチンスカヤ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 70mm 35mm / シネマスコープ / カラー
[上映時間] 4部作:7時間/総集篇:3時間55分
[日本公開年・配給] 1967/11/23 ・ヘラルド
[VIDEO・DVDなど]
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DVD=IVCF-19【字幕版】 3枚組 ビームエンタテインメント 発売日:1998/08/25

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