★SF映画に新境地を拓いた「惑星ソラリス」 72年、カンヌ映画祭審査員特別賞、国際エ ヴァンジェリー映画センター賞を受賞した「惑 星ソラリス」は日本でも七七年四月、岩波ホ ールにてロードショー公開され、さらに翌七 八年七月より銀座・日劇文化で二ヶ月に渡っ て続映されました。ポーランドのSF作家ス タニスラフ・レム原作「ソラリスの陽のもと. に」を映画化したこの作品は"未知との遭遇" を人間の内面に光をあてて描くことで科学文 明の進歩の狭間にある人間の苦悩を浮彫りに するなど、これまでのSF映画に見られない 新たな地平を拓いた画期的作品として多くの ファンを魅了し、同年キネマ旬報ベストテン 五位に選ばれました。また、原作にはない"地 上のプロローグ"、東京・赤坂見附にロケーシ ョンして撮影された未来都市のシーンのショ ットも話題となりましたが、タルコフスキー 監督の来日はこの時が最初にして最後でした。 公開当時、「二〇〇一年宇宙の旅」と双壁を 争った「惑星ソラリス」は、単にSF映画と しての斬新さだけでなく、遺作「サクリファイ ス」にも見られるごとく、人間の心の深層を 映像に昇華させつづけたこの監督独自の世界 が広がる代表作として歴史に残る名作となり ました。 ロシア映画社ホームページ ロシア映画DVDコレクション ロシア映画ファンサイト (新着情報) |
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