自由を求めて立ち上がった男たち!
台本・音楽・振付・美術の全要素が交響楽的に溶とけ合った群舞巨編
[かいせつ]
紀元前1世紀のローマ帝国における、奴隷と剣闘士の叛乱の指導者となった伝説的な英雄の物語「スパルタクス」は、ハチャトゥリャーンの作曲で三回バレエ化されています。 モイセーエフによる壮大、華麗なスペクタクルはヤコプソーンの演出を経て、グリゴローヴィチのものとなりましたが、この舞台は今日のボリショイ・バレエを代表する記念碑的叙事詩として世界中のバレエファンを驚嘆させました。今回の映画はこのグリゴローヴィチの振付に、数々のバレエ映画の名作を送り出したデルベニョフの監督・撮影でボリショイ劇場の舞台を余すことなく再現してくれます。この映画は、世界各国で上映され好評を博していますが、日本でもダイナミックで劇的な男性群舞には、バレエファンならずとも感動されることでしょう。
「優れた男性舞踊手たちが、素晴らしい技を披露している。この演目は完全に『男性バレエ』であり、映画化されたことは非常に意義あることだ。主役のウラジーミル・ワシーリエフの踊りが華麗だ」(ニュース・ベスト)
レーニン賞受賞のマリス・リエパやレーニン賞のほかパリの国際バレエ・フェスティバル第1位とニジンスキー賞を受賞するなどの栄誉に輝くウラジーミル・ワシーリエフの豊かな天分と素晴らしい踊りには誰しも感動せずにはおれないでしょう。
(1978年記 野枝 実) |
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[スタジオ/製作年] モスフィルム・1976年製作 |
[スタッフ]
監督・脚本:ワージム・デルベニョフ
ユーリー・グリゴローヴィチ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
撮影:ワージム・デルベニョフ
ヴィクトル・ピシャリニコフ
音楽:アラム・ハチャトゥリャーン
演奏:ボリショイ劇場オーケストラ |
[キャスト]
スパルタクス:ウラジーミル・ワシーリエフ
クラッスス:マリス・リエパ
フリギア:エカテリーナ・マクシーモワ
エギナ:ニーナ・チモフェーエワ |
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[ジャンル] 長編バレエ映画
[サイズ] 35mm / カラー |