ロシア映画社 > アーカイブス > パンフレット図書館 | ソヴェート映画史−七つの時代 | ||
コースチャ・イワノフは、当時"ブルジョ ア音楽の手先"と決めつけら・れていたジャズ を演奏した廉で音楽学校を退学させられる。 ジャズヘの情熱やみがたいコースチャのも とへ、彼が貼った"ジャズバンド員募集"の ポスターを見た辻音楽士のステパンとジョー ラがやってくる。ジャズの何であるかもわか らぬ2人を率いて、コースチャは早速、野外 演奏会を試みる。だが、激しいリズムも即興 も観客にはなじみがなく、演奏はわずかに集 った観客の怒号にかき消されてしまう。黒海 の浜べで今後のことで言い争うコースチャと ステバン、そこヘホテルの夜会で演奏して欲 しいという人物が現われた。これがなんと、 窃盗団のボスの泥棒生活50周年を祝う宴会。 宴たけなわで、踏みこんできた警官に、かれ らも泥棒ともども投獄されてしまう。だがそ こでもと近衛軍楽隊サックス秦者イワン・バ ブーリンと出会って、4人は意気投合。街の 人々が祝う中、ジャズバンドが結成される。 さてかれらは勇躍、モスクワに出るが、こ こでもなかなか演奏のチャンスはない。その うえコースチャの士気をそぐのは、バブーリ ンのサックス。幾らリハーサルを重ねても、 即興というジャズの真髄を分らせることがで |
きない。そこで考えついたのが、ソビエト巡 演中のキューバの女性シンガーの力を借りよ うと言う名案だったが、これも結局、かれら の懐を痛めることになり、ホテルを追い出さ れる。宿をなくして、雨の中、バブーリンの 52歳の誕生日を視うコースチャ、ステバン、 ジョーラ。 そして、ついにあるオーディションで、バ ブーリンが即興演奏を始める。喜びもつかの 間、コースチャは「ジヤズはやめて、音楽学 校へもどった方が良い……」といわれて、す っかり落ちこんでしまう。あの手この手で、 何とかかれの気を引きたてようとする仲間の 友情と励まし……。そしてやっと鉄道員クラ プでの演奏会が実現するかと思われたある日、 かれらはステパンとジョーラには顔なじみの、 モスクワではポピュラー歌手として人気を得 ていたカーチャと出会う。コースチャはカー チャに若い胸を躍らせる。が、わがジャズバ ンドのソリストに、というかれの願いにかの 女は同意しない。かの女はバンドのメンバー の腕前を信じようとしなかった。しかしコー スチャは、仲間の心意気と友情こそはジャズ の魂と確信していた。 演奏が予定されていた日の朝、新聞はまた "ジャズはブルジョア文化の手先"と報じた。 演奏会は取り止めである………。 |
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