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「ストーカー」(1981年10月31日発行)より転載
ましだろうなんて、あとで無理にこ
じつけました。(立ちあがって窓の前
まで来ると、窓のしきいに腰を下ろ
し)ある時、かれが"一緒になろう"
と言ったんです。私は後悔していま
せん。本当です。恐ろしい思いも恥
ずかしい思いもしました。でも後悔
は一度もしていません。私たちって
そういう運命なんです。生活に苦し
みがなかったら、味気ないでしょう。
苦しみがなければ幸せもないでしょ
うし、希望もありませんから。」
台所
 机の脇に少女が本を読みながら腰
かけている。やがて少女はふと眼を
あげ、本を膝に置いて、じっと窓の
方を見すえる。
少女のモノローグ「ふと、まなざし
を上げ、まわりを閃光のごとく、君
が眺めやる時/その燃える魅惑の瞳
を、私はいつくしむ/だが一層まさ
るのは、情熱の口づけに目を伏せ/
そのまつ毛の間から、気むずかしげ
でほの暗い、欲望の火を見る時……」
 犬が鼻を鳴らす声が聞こえる。
 少女はいったん、窓の外に眼をや
ると、その眼差を机に置かれたコッ
プに注ぐ。コップはひとりでに静か
に机の上を滑りだす。少女は机の上
のコップと花びんに次々と視線を向
ける。視線を受けると、コップが静
かに動きだし、床に落ちる。
 少女は机の上に頬を載せて、眼を
凝らしている。
 ベートーヴェンの"歓喜の歌"が響
き、やがて消える。
(シナリオ採録 野原まち子)


ソビエト映画/1979年作品/カラー
上映時間2時間40分
ソヴエクスポルトフィルム提供
日本海映画配給

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