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「ふたりの駅」パンフレット(1985年10月12日発行)より転載
かいせつ

 「運命の皮肉、又はよいお風呂でしょ」「職場のロマン
ス」等、常に現実社会の日常茶飯事の中でくり広げられ
るでき事を主題に大人の寓話を描き続けてきたエリダル・
リャザーノフ監督83年の話題作。ソビエトでは大衆映画雑
誌「スクリーン」の83年度作品ベストテン第1位、同じ
くリュドミーラ・グルチェンコが最優秀女優第1位、ニキ
ータ・ミハルコフが最優秀助演男優第1位に選ばれ、又、
83年全ソ映画祭でもリャザーノフ監督はこの映画の成果に
ちなみ、喜劇映画の発展につくした功績を認められて特
別賞を授与されている。
 また、国外でも83年カンヌ映画祭正式作品となったほ
か、アメリカやフランス、東欧でも公開された。なお、
「ふたりの駅」につづくリャザーノフ監督のオストロフス
キー原作の映画化「持参金のない娘」(85年デリー国際映
画祭大賞)は日本でも85年ソビエト映画祭に上映されて、
好評だった。
 映画は、地方駅の構内食堂に働くウェイトレスのヴェ
ーラと、交通事故を起した妻の身がわりとなって服役中
のもとピアニスト、プラトンが主人公。この二人の出会
いと愛の頴末を回想形式を取りながら、ある時はコミカ
ルに、ある時は叙情的に、市井の人々の生活とともに綴
ってゆく。随所に作者の諷刺とヒューマンな目差が感じ
られるラブ・ストーリーである。
 ヴェーラにはリュドミーラ・グルチェンコ、プラトンに
はオレグ・バシラシヴィリ、ともに油が乗り切った名優
の競演はみものだが、この二人に物資の間売りで鞘を稼
ぐ車掌アンドレイを演じる人気監督ニキータ・ミハルコ
フがからんでドラマは一層盛り上がる。この他、ショバ
代稼ぎの市場の顔役に、ベテラン女優ノンナ・モルジュ
コーワ、そして駅の助役はリャザーノフ監督自らが演じて
いる。
 また、アンドレイ・ペトロフの軽快なメロディととも
に、アッラ・プガチョワの「古い時計」、ウラジーミル・
ヴィソツキーの「モスクワ−オデッサ」など人気歌手の
唄や古い民話を織りこんだ音楽構成もこの物語に一役か
っている。


あらすじ

 交通事故を起して服役中のプラトン・リャビーニンは
妻との面会のため、一晩仮出所を許される。なぜか気乗
りのしない様子のプラトンに隊長は道中で修理に出した
アコーディオンを引取るように仕事を取り計らってくれ
た。だが刑務所を出て月明りをたよりに凍てつく雪道を
急ぐプラトンの脳裡に去来するのはあのザストウピンス
ク駅での出来事ばかりだ……。
 プラトンは人身事故を起して求刑を受ける直前、グリ
ボエードフに住む父親に暇を云おうと列車で故郷へ向う
途中、停車時間に昼食を取ろうと入った構内食堂で、些
細なゆきちがいからウェイトレスのヴェーラに無銭飲食
の疑いをかけられた。そして杓子定規のウェイトレスた
ちと言い争っているうちに、列車は発車してしまった。
そして疑いは晴れたが結局は代金を払わされ、次の使を
待つほかなかった。やむなくそこで腹ごしらえをした時
のヴェーラのとりすました態度。

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