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「ふたりの駅」パンフレット(1985年10月12日発行)より転載

リャザーノフ 
フィルモグラフィ 


エリダル・リャザーノフ
 1927年生れ。モスクワ国立映画大学でグリゴリ
ー・コージンツェフ監督に学び、50年に卒業。卒業
制作はドキュメンタリー・タッチの短篇「かれらは
モスクワで学んでいる」。この作品の成果からか中
央記録映画スタジオに入り、「サハリン半島」他の
記録映画を制作。55年よリモスフィルム所属の監督
となった。劇映画のデビュー作はミュージカル・コ
メディ「すべてを5分で」(57、第11回エディンバラ
国際映画祭名誉参加賞)で、官僚主義、形式主義に
対する諷刺のきいたこの作品は名優イーゴリ・イ
リンスキーの不朽の名演技、まだ無名だつたリュ
ドミーラ・グルチェンコの華やかなデピューでも
話題を集めた。暖かなユーモアのある叙情性と鋭
い諷刺が光るリアルな眼がこの監督の作品の特徴
で、現代ソビエト喜劇映画界の重鎮である。

●カーニバルの夜《Карнавальная ночь》
(モスフィルム 56年製作)
脚本/S・グールフ、E・リャザーノフ
日本公開題名「すべてを5分で」
 官僚主義者、形式主義者に対する諷刺のきいた作品。57年、
第11回エディンバラ国際映画祭名誉参加賞受賞。
●住所のない娘《Девушка без адреса》
(モスフィルム 57年製作)
脚本/L・レンチ
 モスクワ行きの列車で出会って、住所も聞かずに別れた娘
をカーチャ・イワノーワというありふれた名前だけをたより
に広いモスクワで捜す青年バーシャの話。
●ロビンソンはいかにして創られたか
《Как создавался Робинзон》
(モスフィルム 61年製作)
原作/イリフ・ペトロフ、脚本/E・リャザーノフ
 イリフ・ペトロフ原作の同名短篇の映画化。編集者をやり
玉にあげた諷刺コメディー。
●出身地のない男《Человек ниоткуда》
(モスフィルム 61年製作)
脚本/L・ゾーリン
 研究熱心な少壮人類学者ポラジャーエフが幻の民族と言わ
れているタピ族を発見し、証拠としてその1人をモスクワに
連れて来た事から起こる椿事の数々。
●軽騎兵のパラード《ллада》
(モスフィtルム 62年製作)
脚本/A・グラドコフ、E・リャザーノフ
 1812年の祖国戦争に題材を取ったリャザーノフ初の時代劇コ
メディー。1963年ウィーン国際喜劇映画祭審査員賞受賞。
●不平申告帳を下さい《Дайте жалобную книгу》
(モスフィルム 64年製作)
脚本/E・リャザーノフ
 レストラン「たんぽぽ」の劣悪なサービスを記事にした新
聞記者と、「たんぽぽ」の若い責任者カーチャが、そのみすぼ
らしい店を、暖かみのある明るいレストランに変身させる話。
仇同志の筈の2人の間に愛も茅生える。
●自動車に御用心《Берегись автомобиля》
(モスフィルム 66年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 名コンビE・ブラギンスキーとの初の共同脚本作品。車を
盗んでは、売った金を孤児院に寄附する怪盗の話。主演のI・
スモクトノフスキーが初めて喜劇に挑み、大成功を収めた。
第11回エディンバラ国際映画祭名誉参加賞、第13回シドニー
国際映画祭名誉参加賞、第16回メルボルン国際映画祭名誉参
加賞受賞。
●成功のジグザグ《Зигзаг удачи》
(モスフィルム 68午製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 宝くじに当った若いカメラマン、ヴォロージャの話。名喜
劇俳優エフゲーニー・レオーノフ主演。
●いたずらっ子の老人たち《Старики-разбойники》
(モスフィルム 71年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 退職勧告を受けた老判事ミャチコフを助けようと彼の親友
ヴォロビヨフは一計を案じる。美術館と銀行に盗みに入り、
犯人をミャチコフに挙げさせてその有能ぶりを証明しようと
いうのだ。計画は失敗に終るが、ミャチコフは被害者である
銀行出納係の老女アンナを人生の伴侶とする事ができる。
●ロシアにおけるイタリア人たちの信じられない冒険
《Невероятные приключения итальянцев в Росии》
(モスフィルムとイタリアの合作、73年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、F・カステターノ、G・ピポロ、
E・リャザーノフ
 イタリア人が、ロシア人亡命者の老人から聞いたという隠
された宝を探しにロシアにやって来て出会う冒険の数々。
●運命の皮肉、又は、よい風呂でしょ
《Ирония судьбы,или"С легким паром!"》
(モスフィルム 75年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 モスクワとレニングラードの番地まで同じのそっくりな団
地に住んでいる男女が、ふとした手違いから出会い、互いに
婚約者がいながら結ばれるという話。
●職場のロマンス《Служебный роман》
(モスフィルム 77年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 妻に去られて子供2人を育てている内気で小心者のノボセ
リツエフは職場でもうだつが上がらない。出世するには、オ
ールドミスの所長カルーギナ女史のごきげんを取るのが一番
と同僚にそそのかされて彼女とつき合い始めるが、やがて2
人は本当に愛し合うようになる。
●ガレージ《Гараж》
(モスフィルム 79年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
 何を手に入れるにも順番待ちをすることの多いソ連でも、
これは車庫を手に入れようと順番を待っている人々の話。一
見エリートと思しき人々が繰り広げるエゴ丸出しの闘いをコ
ミカルに描いている。
●ふたりの駅《Вокзал для двоих》
(モスフィルム 82年製作)
脚本/E・ブラギンスキー、E・リャザーノフ
●残酷なロマンス《Жестокий романс》
(モスフィルム 34年製作)
脚本/E・リャザーノフ
 ロシアの国民演劇の創始者と仰がれている劇作家A・オス
トロフスキー原作の戯曲の映画化。日本公開題名「持参金の
ない娘」。85年ニューデリー国際映画祭グランプリ受賞。

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