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立派な招待状がすでに30名ほどの映画人に送られていた。モスクワに住んでいる知人を全員招待するように、と言われて日本人とロシア人の友人にかたっぱしから電話をかけた。 |
当日会場に集まった人々の中には15年前にトルクメンの撮影所に招待してくださった時以来の知り合いである監督ホジャクリ・ナルリーエフ氏(『うちの嫁さん』『詩人フラーギ』)、旧ソ連映画輸出公団総裁のコロソフ氏、古くから交際のある日本歴史小説家グザーノフ氏、そして大阪外国語大学で3年間教鞭をとられたネボリシンさんも来られていて、彼らがそれぞれに私との交流の歴史を語った上で今回の出版を祝う言葉をくださったのにとても感激した。それは単なる祝辞ではなく、個人的で心のこもった挨拶だったからだ。 |
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これまでにも何度も感じたことだが、ロシアの人は挨拶が大変うまい。言葉の力を信じている民族だからか、詩的で心を打たれる。私のお礼の挨拶は型通りになってしまったけれど… |