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グルィモフ監督の日誌から
第6日目  
 人が自分の思考の手綱を解き放つのではなく、自己の情欲の手綱を解き放ってしまった時には悲劇だ。従って思考は自由に羽ばたかせても良いが情欲には歯止めをかけるべきなのだ。もっとも情欲つまり肉体的接触というものは我々にとって極めて大きな意味を持つ。
 私は監督として俳優たちの身体の接触を重視するタイプだ。例えば俳優の肩に私が手を置けば私は彼(彼女)が今日どう自分自身を感じているのか、今日彼(彼女)は何について緊張しているのかといったことについての情報を得ることができる。そして私はその日彼(彼女)とどういう風にして仕事をすべきかをさとれるのだ。しかしこうした情報は純粋な方法で得られなくてはならない。だから自分の映画に出演している女優の誰かれとベットを共にする監督というものを私は理解できない。私がそんなことをすれば彼女から得られる情報は誤ったものになり私を迷わせることになるであろう。
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