グルィモフ監督の日誌から
第23日目 　

　もう一度ビデオを見てみた。満足度は大きくなった。計画より早く進行しており、撮るべきシーンがなかったので今日は作業量を少なくした。バルーエフの来るのを待っている。彼が来たらまたまた不眠の夜が続き休みの日なしで働かなくてはならないだろう。とに角この映画を撮ることができる様になったのはすばらしいことだ。私のアイディアの実現の為に力を貸してくれた人々がいるということは何とも嬉しい。古典作品が現在でも意味あるものだと結論したロシアのＴＶ局が存在したことは、私にとって極めて喜ばしいことなのだ。

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