ロシア映画社>特別企画>サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>文学に描かれたサンクト・ペテルブルグ

映画「罪と罰」の魅力
 小説「罪と罰」のサイコ・サスペンスにも似た内面描写の精妙さは、多くの映画人の創作意欲をかき立てるようで、ドイツ(ロベルト・ヴィーネ)やフランス(ピエール・シュナール、ジョルジュ・ランパン)など世界各国で映画化されてきました。
 1970年製作の映画「罪と罰」は、ソビエト映画人による初の映画化作品で、レフ・クリジャーノフ監督が10数年にわたって、構想をあたためて続けてきたもの。それだけに、本場の威信に賭け、ドストエフスキー文学の真随をとらえ、その思想までをも感動的に伝えた決定版となっています。 主人公ラスコーリニコフには、レニングラード青年観客劇場の新人ゲオルギー・タラトルキンを抜擢。撮影当時は、主人公と同年の23歳という若さで、"背の高い、すばらしい美男子"というイメージばかりでなく、内面的世界の表現においてもクリジャーノフ監督の期待に応えています。ラスコーリニコフと緊迫した知的葛藤を演じる判事ポルフィーリーには「ハムレット」「チャイコフスキー」の名優スモクトゥノフスキーが扮しています。
 女優陣も美しい妹ドーニャに「ふたり」のビクトリア・フョードロワ、本篇のヒロインとなるソーニャは、タチアナ・ベードワが"聖なる娼婦"を見事に演じて、それぞれ若々しい演技を競っています。
 原作の舞台であるペテルブルクの市街を中心にロケを行ない、19世紀ロシアのイメージを正確に再現しているのもこの作品の魅力となっています。
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