■アンナ・カレーニナ
(タチアナ・サモイロワ)
カレーニンの妻、オブロンスキイ公爵の妹。ペテルブルグの社交界でもひときわ目立つ魅力的な女性だが、夫との倦怠にみちた生活を逃れて自己の愛を貫こうとする。ウロンスキイを知り、ただ一度の激しい恋に落ちるが、それは彼女の運命を大きく変えてしまう…
■カレーニン(ニコライ・グリツェンコ)
アンナの夫。冷徹な官僚政治家。ペテルブルグ政界の大物。名誉と地位のため、形だけ結婚生活を維持して世間体をとりつくろっている。愛情を理性に従わせようとする彼の精神主義がアンナを苦しめるのを知らない。
■ウロンスキイ(ワシリー・ラノボイ)
金持ちの伯爵であり、連隊の寵児ともいうべき美男の青年将校。彼にとってキティの慕情もアンナの魅力の前には影がうすれる。彼のいちずな恋がアンナを強くとらえる。
■キティ(アナスタシア・ベルチンスカヤ)
シチェルバツキイ公爵家の末娘で、ウロンスキイを慕う可憐な少女。だが、アンナの出現によって、彼への愛に破れ、絶望的になったとき、レービンの誠実な愛に新しい人生へのスタートをきる。
■レービン(ボリス・ゴルダーエフ)
裕福な地方の地主貴族でアンナの兄の友人。都会生活を嫌い、田舎に帰って農村経営に意欲を燃やし、新しいロシアの建設を夢みる。キティを愛し、やがて彼女と幸せな結婚生活を送る。 |