ロシア映画社>特別企画>サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>文学に描かれたサンクト・ペテルブルグ

『ディカニーカ近郊夜話』(1832年)原書挿絵より 映画「妖婆・死棺の呪い」より(この映画の原作「ヴィー」は、1835年の作品集『ミールゴロド』に収録されている) 「タラス・ブーリバ」(1835年作品集『ミールゴロド』に収録)原書挿絵より
 ゴーゴリの作品のうち、初期の著作などウクライナに材を取ったものを「ウクライナもの」と呼んでいます。それらの多くは、ロシアでも最もエキゾチックと言えるウクライナの口碑伝説にも通じる怪奇的で幻想的な物語がリアルに洒脱に表現されています。映画「妖婆・死棺の呪い」の原作「ヴィー」や「タラス・ブーリバ」などがその代表作と言えましょう。
 一方、1835年に発表された作品集「アラベスキ」に始まる作品群は、物語がペテルブルグを舞台にしていることから「ペテルブルグもの」と呼びならわされています。そこには、首都の貧しい芸術家や下級官吏の生活が描かれています。そして、自らも下積み役人として生活しなければならなかったゴーゴリの体験が色濃く反映しています。一見、華やかに見える首都の生活は、空しく虚妄に過ぎず、また、恋や富や名声を得ようとする情熱が人を破滅に導くこともある。というテーマにそれを見てとれるでしょう。このテーマはその後、ドストエフスキーによって「ペテルブルグの神話」として継承されることになります。
 この系列の作品には、「ネフスキー大通り」「狂人日記」「肖像画」「鼻」「外套」などがあります。
『アラベスキ』(1835年)収録「ネフスキー大通り」挿絵より 映画「肖像画」(1915年ウラジスラフ・スタレーヴィチ監督作品)より (C)RUSCICO/IVC 『アラベスキ』(1835年)収録「ネフスキー大通り」挿絵より
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