ロシア映画社>特別企画>サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>文学に描かれたサンクト・ペテルブルグ

 だがオリガの思いとは裏腹に、何一つ報いる言葉を見出せないでいるオブローモフ…。彼は思い悩んだあげく、やはり新たな一歩を踏み出すことができません。
 そんなある日、オリガのもとに若い貴公子と美しい令嬢たちが寄り集りました。戯れさわぐ若者たちの中でもひときわ華やいで見えるオリガを眼のあたりにして、オブローモフはいよいよ、自分が彼女にふさわしくないと考えます。それから二日間、彼は落胆のあまり、部屋に閉じこもって一歩も外に出ません。
 やがてシュトルツが外遊から帰国すると、彼らにも賑やかな時が戻ってきました。再び三人の楽しげな声が田園にこだまします。そしてその時、人間としても一段と成長し、美しくなったオリガに再会して、シュトルツの胸に愛が芽ばえたのでした。二人の仲を知ったオブローモフは自らこの地を去ります。オリガはその後もオブローモフを訪ねもしましたが、ついに二人の愛は実を結ぶことはありませんでした。
 翌年、シュトルツとオリガは結婚し、一方、オブローモフもさる未亡人と結婚しました。オブローモフは息子が生まれると、シュトルツの名を取ってアンドレイと名付けました。
 それから7年後、父親を亡くしたアンドレイはシュトリツ夫妻に引き取られたのでした。
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