ロシア映画社 > 特別企画 > サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行

ウラジスラフ・ストルジェリチク(ルービンシュテイン)
 Vladislav Strzhelchik
 (1921/1/31〜1995/9/11)
 レニングラードに生まれ、子供の頃から音楽にひかれて、レニングラード少年合唱団に入って歌っていた。第2次世界大戦が始まる頃は、ボリショイ・ドラマ劇場付属研究所に学んでいたが、在学中に赤軍アンサンブルの中心メンバーとして加わり、ドイツ軍との熾烈な戦闘を繰広げたレニングラードの前線の舞台でデビューした。戦後は、ボリショイ・ドラマ劇場に戻り中心メンバーとなった。内面的な演技にかけては定評があり、ゴリキーの「仇」、シェークスピアの「ヘンリー四世」などに出演して名声を得た。「ハムレット」のクローディアスで見せた素晴しい演技は、当時、語り草になったという。
 映画では「戦争と平和」のナポレオン役をはじめとして、超大作の重要な役を演じて国外にも広く知られる存在となった。
 主な映画出演作には、「戦争と平和」(1965〜67年)、「ヨーロッパの解放」(1970年)、「レニングラード攻防戦」(1974年)、「美わしき幸せの星」(1974年)などがある。

アッラ・デミードワ(ユーリア・フォン・メック)
 Alla Demidova
 (1936/9/29〜 )
 モスクワ大学経済学部に在学中に学生劇団に参加して芸術に魅せられた。少女時代の数年間、バレリーナをめざして研究所に通っていたことがあったのも下地にあったものと思われる。1960年、モスクワ大学を卒業すると、ワフタンゴフ劇場付属シチューキン演劇学校に入った。1964年に卒業と同時にタガンカ劇場に迎えられ、中心メンバーのひとりとなった。
 1967年にタランキン監督が『昼の星』を作ったとき、レニングラード攻防戦のさなかで、勝利と未来の希望を謳って市民を励ました情熱の女流詩人オリガ・ベルゴーリツ役で出演し複雑な心理表現に成功した。また、ソビエト革命の1ページを描く「7/6ソビエトの一番長い日」(1968年)では社会革命党左派の指導者マリア・スピリドノワに扮し、すざまじい演技をみせた。1968年にはこれら5本の出演作が公開されて話題となり、映画界でも人気女優となった。
 主な映画出演作は、「壮烈!敵中大脱走」(1968)、「かもめ」(1971年)、「鏡」(1975年)、『マッキンリー氏の逃亡』(1975年)、『セルギー神父』(1978年)、「クロイツェル・ソナタ」(1987年)など。

キリール・ラヴロフ(パフリスキー)
 Kirill Lavrov
 (1925/9/15〜 )
 父親のユーリー・ラヴロフも俳優だったが、キリールの少年時代の夢は、水兵になることだった。中学卒業前に第2次大戦が始まり、彼は志願して戦線へ赴いた。1945年にヨーロッパでの戦争が終ると、所属する航空隊は極東に転戦し、日本軍と戦った。1950年に復員して、レンニングラードのアマチュア劇団に参加して舞台に立っていたが、偶然これを見た演出家に認められ、名門のレニングラード・ボリショイ・ドラマ劇場のメンバーとなった。
 映画デビューは「怒りと響きの戦場」(1963年)の従軍記者役。1969年の「カラマーゾフの兄弟」では、冷徹な頭脳の持主であり神を糾弾する次男イワン役で出演しているが、完成寸前にイワン・プィリエフ監督が急逝したため、ドミトリー役のミハイル・ウリヤノフと共同で演出も兼ねて無事に完成させ、その鮮烈な演技とともに評判を呼んだ。
 他の主な映画出演作には、『オーロラ号の砲撃』(1965年)、『長く幸福な人生』(1967年)、『兵士として生まれるのではない』(1968年)、『中立水域』(1969年)、「先駆者の道」(1972年)、「狩場の悲劇」(1978年)などがある。

エフゲニー・エフスティグネエフ(ラローシュ)
 Yevgeni Yevstigneyev
 (1926/10/9〜1992/3/4)
 1951年ゴリキー市の演劇大学を卒業。その後、モスクワに出て芸術座付属演劇学校を1956年に卒業した。1957年、創設されたばかりのソブレメンニク(現代人)劇場の中心メンバーとなった。主役よりも脇役が多いが、悲劇から喜劇に至るまであらゆる役をこなし、わずかの動作で役柄を表現してしまう演技力で定評を得た。ソブレメンニク劇場のほか、モスクワ芸術座の舞台に立ち、合間をぬって映画にも出演するという人気俳優であった。1992年、ロンドンで没した。
 映画の出演作も多く、端役ながらも場面をさらってしまうので有名で、1966年のコメディー映画『自動車にご用心』ではスモクトノフスキーと共演している。主な出演作としては、「誓いの休暇」(1959年)、「一年の九日」(1962年)、「帰郷」(1972年)、「ジャズメン」(1983年)、「ゼロシティ」(1988年)などがある。
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