サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>歴史と文化の都…>20世紀初めのロシア

ミスター・デザイナー
 映画「ミスター・デザイナー」は、 アレクサンドル・グリーン(アレクサンドル・ステパノヴィッチ・グリーン 1880〜1932)の「灰色の自動車」をモチーフにした作品です。
 グリーンはペンネームで、本名はグリネフスキーですが、彼の父は政治犯としてシベリアに流刑になったポーランド人でした。幼いころから欧米の冒険小説を耽読した彼は冒険に憧れ、10代の半ばから放浪の旅に出て、船乗り、漁師、金鉱探し、志願兵などの職を転々としました。軍隊では社会革命党(エスエル党)の感化を受けて、その活動家となりました。その結果、3度投獄されることになりました。ソビエト文学には珍しい幻想的でロマンティックな作風とこの作家の特異な経歴が相俟って一世を風靡しました。
 しかし、グリーンの死後、スターリン独裁の時代には、その内容から、現実離れした幻想作家として批判されることになってしまいました。このため、ソビエト・ロシアの文学史に彼の名前が登場することは、ほとんどありませんでした。この映画が作られたソビエト末期のペレストロイカの中で、ロシアの若者たちの強い支持を得て、自由を求めてやまなかった彼の幻想・冒険小説が見直されることになりました。
 グリーンには、「真紅の帆」「輝く世界」(以上1923)、「波の上を駆ける女」(1928)などの代表的な中・長編のほかに、数多くの短編作品があります。
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