サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>歴史と文化の都…>ロシア革命

 1917年の2月革命から10月革命にいたるまでの歴史的過程を再現した壮大な映画叙事詩。
 この映画は、ジョン・リードのノンフィクション「世界をゆるがした10日間」(1919)をモチーフにしています。ジョン・リードは、1887年生まれのアメリカのジャーナリストで、メキシコ革命や第1次大戦の報道で認められ、1917年ペトログラードで、十月革命を目撃し、レーニンとも親交を結んで、もっとも有名な「世界をゆるがした10日間」を書きました。その後、アメリカに戻って、共産主義労働党を結成しましたが、扇動罪の容疑で起訴されると、ソビエトに渡りました。しかし、1920年、モスクワで32歳の若さで病死し、ボリシェビキの指導者たちとともにクレムリンに埋葬されました。
 1927年、三部作『中国』の撮影を情勢の変化で取りやめたエイセンシュテイン監督は、農村の社会主義化をテーマとする全線の撮影を開始していましたが、政府の10月革命記念委員会より10周年記念映画の製作を依頼されたため、全線を一時中断して『十月』の撮影に取りかかりました。
 この映画には、職業俳優はほとんど出演していません。10月革命の幾つかの象徴的な、あるいは記念的なエピソードを当時みずから体験したレニングラード市民たちに再現させるという手法がとられています。また、この映画は劇映画で初めてレーニンを登場させた作品となりましたが、そのレーニン役もウラル地方の労働者で、ソビエト代議員ワシーリー・ニカンドロフが扮しています。
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