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 コージンツェフ監督は、映画について以下のように語っています。

 ハムレットの物語は一方では非常に複雑なものに思われると同時に(歴史の変転や国家の運命など)又、人について、人間の価値尊重や非情に対する憎悪や良心の問題については非常に単純な物語のようにも思われる。
 ソビエトの翻訳者の中には色々な流義がある。ボリス・パステルナクの翻訳は現代のロシヤ語に近いものになっている。
 シェークスピアを映画化する監督は誰でもそうであるが、私の場合も、ローレンス・オリビエの映画経験に感謝していることを付け加えたい。
 シェークスピアは既に久しくすべての国で身近かな親しい芸術家となっている。どの国民でも彼の作品の中に皆のもの、自分自身のものを見出している。プーシキンやベリンスキーやゲルツェンによってロシア文化の中で始めて理解されたハムレット、そしてソビエトの幾多の民族語で現代の舞台で演ぜられて理解されるようになったこのハムレットを私達の作ったこの映画は更に理解して行こうとするものである。
 私達は、もし、英国の観客がこの映画を見て英国の国家的な天才に対するソビエト国民の深い愛情を感じてくれるならば幸甚と思うものである。

 ハムレットを演じたインノケンティ・スモクトゥノフスキーはそれまで、舞台俳優として名声を得てきましたが、この作品でレーニン賞を受賞するなど映画界における地位も不動のものにしました。また、当時、19歳だったアナスタシア・ヴェルチンスカヤの初々しいオフェーリア役も忘れらません。
 撮影のイオナス・グリツュスは、クリミア半島に設営されたオープン・セットを見事に生かし、中世ヨーロッパの雰囲気を醸し出しています。
 音楽のドミトリー・ショスタコーヴィチは、監督と深い交友関係があって、コージンツェフ作品の殆どの音楽を手がけています。 この映画でも陰影に富んだ交響曲で、ドラマを盛り上げています。
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