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ロシア映画社・西日本のページ
れた日は菜園をし、の日は画に想いを巡らす。
ここは、西日本の片田舎からお届けするちょっと脱ジャンルなページです。

「円」は異なもの?! 2002年7月

▲吉備津神社
*夏の大祓いは、「夏越の祓い」とも言って、一年の真ん中、半年目の大晦日に無病息災と身の穢(けがれ)を人型に託して神社へ納めお祓いをする、平安時代から続くという伝統的な行事です。

…旅の途中、スサノオノミコトは一夜の宿を求めた。裕福な弟、巨旦将来はこれを断り、貧しい兄の蘇民将来は歓待した。スサノオノミコトは、「この地に疫病が流行ったときには、茅の輪を身に着け、蘇民将来の子孫だと言ように」と言って立ち去った。その後、疫病が流行り巨旦一家は滅んだが、蘇民の子孫はいつまでも栄え続けたという…

*「蘇民将来」の話は、「備後風土記」(713年)に書かれていたと言われています。「備後一ノ宮」と呼ばれる吉備津神社では、このことに因んで十数年前から「茅の輪くぐり」を始めたようです。
 6月30日、「夏の大祓い」とのことで、近所の神社に人型を収めに出かけてみました。カヤを大きな円に束ねた「茅の輪」を訪れた人たちがくぐっていました。8の字のように三度回って、無病息災を祈るのです。
 以前はこのような「茅の輪くぐり」など、この神社ではやっていなかったように思うのですが、現在は、全国のあちこちでやっているもののようです。
 この大きな「茅の輪」の脇には、刈り取ってきたカヤが置かれ、人々はその数本を束ねて、腕輪ほどの小さな「茅の輪」を作っていました。持ち帰って、玄関に吊るしたり自動車に付けたりして、お守りのようにするのです。クリスマスのリーフのようでもあり、吊り下げた感じが、カラス除けにしたCDにちょっと似ています。
 「茅の輪」は、スサノオノミコトに一夜の宿を提供したことで、疫病を逃れ一家繁栄の神通力を貰ったという「蘇民将来」信仰によるものですが、
このような「円」を魔よけ・厄除けとする信仰は、世界中で古くからあるようです…
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