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愛していたが結婚しなかったアーシャ
ИСТОРИЯ АСИ КЛЯЧИНОЙ, КОТОРАЯ ЛЮБИЛА, ДА НЕ ВЫШЛА ЗАМУЖ

[「ソビエト映画の全貌'91」パンフレットより転載]

[かいせつ]

 アメリカ映画「マリアの恋人」「暴走機関車」他の監督、88年、パリでの「かもめ」の演出と、国外での活躍めざましいコンチャロフスキーの「最初の教師」(65)に次ぐ長篇第二作。ボルガ河畔の農村にロケ、出演者も殆どが農民で、自由で即興的な撮影が広大な自然と、大地に根ざして遅しく辛抱強い善良なロシアの農民のありのままの姿を見事に捉え、劇映画の新しい試みとして注目されたが、あまりに赤裸々な描写のためか公開は20年間、棚上げされていた。
 撮影のゲオルギー・レルベルグは記録映画的手法に徹し、映像はまるで60年代の農村の世相を描くフレスコ画を思わせるが、テーマはコルホーズを舞台に、二人の男との愛に揺れながら、常に自らの気持ちを偽らずに生きようとするヒロイン、アーシャの愛と自立の物語である。「小犬を連れた貴婦人」で知られるイヤ・サーヴィナが、子供を生み、自ら一人生きる道を選択して美しく変身していくヒロインを演じて圧巻。

[あらすじ]
 コルホーズの賄い婦アーシャは、昨年の収穫期に援農に来ていた青年サーシャから結婚を申し込まれた。サーシャは町の新しいアパートで一緒に暮らそうという。しかし、アーシャは既に妊娠していた。彼女が愛していたのはトラック運転手のステパンだったのである。が、ちょっとハンサムだが軽薄で無責任なステパンは以前から献身的なアーシャのことをうとましく思っていた。
 サーシャは全て承知の上で、生まれてくる子供も引きとる覚悟でアーシャに結婚を迫った。誕生日のプレゼントも欠かさない。だが、愛していない男との結婚は考えられない。
 ある夜、急に産気づいたアーシャは野外の藪の陰で出産した。その時、自分の手でわが子を抱いたステパンの胸は初めて揺れ動いた。しかし、既にアーシャの心は決まっていた。ステパンと一緒になっても幸せになれない、そう彼女は考えたのである。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1967年製作

[スタッフ]
脚本:ユーリー・クレピコフ
監督:アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー
撮影:ゲオルギー・レルベルグ
美術:ミハイル・ロマージン

[キャスト]
アーシャ:イヤ・サーヴィナ
ステパン:アレクサンドル・スーリン
サーシャ:ゲンナジー・エゴルィチェフ
マリヤ:リュボーフィ・ソコロワ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / モノクロ
[上映時間] 1時間39分

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