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話の話
СКАЗКА СКАЗОК

[かいせつ]
1980年オーベルハウゼン国際短編映画祭国際映画クラブ賞
     ザグレブ国際動画映画祭大賞
     リール国際短編及び記録映画祭動画部門グランプリ、国際批評家連盟賞
     オタワ国際動画映画祭グランプリ

 いまや世界アニメーション界の巨匠の一人となった、ユーリー・ノルシュテイン監督は1941年生まれ。モスクワの連邦動画スタジオのアニメーション監督コースでイワノフ=ワノ監督に師事。68年に「25日は最初の日」で監督としてデビュー後、実写を織り込んだ切り紙アニメで、幻想的な独自の世界を生み、寡作ながら、いずれの作品も国際的にも高い評価を得ている。
 なかでも、狼の子を狂言廻しにして自らの少年時代のイメージ、追想を幾つかのエピソードにからめて綴った「話の話」は世界各地の映画祭で実に30を越える受賞に輝き、ノルシュテインの名を不朽にした傑作である。
 かつて、連邦動画スタジオでは監督、画家、撮影のスタッフは通常コンビを組んで製作活動をしていた。ノルシュテイン監督の場合は、キャラクターから背景までの絵は、監督夫人のフランチェスカ・ヤーブルソワが担当。撮影はA・ジュコフスキーが第一作以来担当していたが、「話の話」は、ジュコフスキーがすでに別の仕事に係わっていたので、スキダン=ボシンに交替している。
 狼の子が歌うロシアの古い子守歌は「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」などN・ミハルコフ監督作品でお馴染の名優アレクサンドル・カリャーギンが口ずさんでいる。

[あらすじ]
 この27分の映像詩は、いくつかのエピソードが時間と空間を越え、奔放なイメージのおもむくままに繰り広げられてゆく。
 ……"早くねんねしないと、狼がくわえて連れてっちゃうよ"という子守歌に誘われて、狼の子が赤ちゃんを連れ去る。……第二次大戦の時代、ソ連で一世を風摩したタンゴ『疲れた太陽』の調べに合わせて、女たちのもとから次々と去りゆく男たち。……詩人が木陰で詩をしたため、旅人にはいつでも御馳走がふるまわれた古き良き時代。また、深々と雪降るなか、その雪とともに静かに落ちてゆくリンゴ、それを欲しがる男の子……

[スタジオ/製作年] 連邦動画スタジオ・1979年製作

[スタッフ]
脚本:L・ペトルシェフスカヤ
    ユーリー・ノルシュテイン
監督:ユーリー・ノルシュテイン
撮影:I・スキダン=ボシン
美術:フランチェスカ・ヤーブルソワ
音楽:ミハイル・メロヴィッチ

[キャスト]
狼の声:アレクサンドル・カリャーギン

[ジャンル] 短編アニメーション
[サイズ] 35mm / スタンダード /カラー /
[上映時間] 27分分
[VIDEOなど] 絶版 LD=SF088-126 パイオニア

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