スタッフ キャスト スタジオ 解説 ストーリー 諸元 スチール ポスター/チラシ

石の花
КАМЕННЫЙ ЦВЕТОК

[かいせつ]
1946年カンヌ国際映画祭色彩映画賞
1946年度芸術映画スターリン賞
1947年キネマ旬報ベストテン第9位

 「石の花」は戦後ソビエトで初めて製作されたカラー長篇映画であり、"映像の魔術師"と呼ばれる名匠アレクサンドル・プトゥシコ監督の幻想と詩情あふれる美しい映像は多くの話題を集めた。
 ウラル出身の作家パヴェル・バジョフは故郷の伝説や民話をもとにした50篇にのぼる創作民話を書いているが、映画"石の花"はその中から「石の花」「ウラルの石工」「銅山の女王」の3篇を自らも参加して脚色したもの。
 ダニーラを演じたウラジーミル・ドルージニコフはモスクワ芸術座附属演劇教室出身で40年代、「石の花」や「シベリア物語」の主演で人気を集めた。

[あらすじ]
 ウラルの孔雀石細工の名人プロコプィチは多くの若者のなかから、角笛を吹くのが上手な牧童ダニーラを弟子にした。ある時、プロコプィチは自分の主人である貴族に孔雀石細工の手箱を作るよう命ぜられたが、すでに寄る年波には勝てず、仕事なかばで倒れた。そして期日までに手箱は仕上がらなかったが、代ってダーラが密かに彫りあげていた手箱が貴族の手に渡った。その箱の見事な出来映えで、ダニーラの腕前は一躍評判になった。
 そのダニーラの角笛の音色に聞き惚れた少女カーチャは、竜の丘で摘んだという美しい花を彼に贈った。少女の心に打たれたダニーラも、その花にそっくりの孔雀石の鉢を作って彼女に贈る。だがその時から、ダニーラは自分もカーチャの花と同じように美しい、生命ある"石の花"を彫りたいと夢見るようになった。
 そして二人の結婚式の最中に、ダニーラは一年に一度咲く"石の花"を見せてくれるという銅山の女王の声に引かれて、魔法のとりことなって、雪深い森に消えてしまう。
 女王は、彼に結婚を申し込むが、カーチャを愛している彼は拒絶する。怒った女王は「石の花を作れば解放しよう」とダニーラを幽閉してしまう。
 やがてカーチャがさまざまな妨害にあいながらダニーラを探して銅山に現れる。ダニーラとカーチャの二人の真実の愛に打たれた女王はついに彼を自由の身にする。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1946年製作

[スタッフ]
原作:パーヴェル・バジョフ
脚本:P・バジョフ
    I・ケレル
監督:アレクサンドル・プトゥシコ
撮影:フョードル・プローヴォロフ
美術:M・ボグダーノフ
    G・ミャスニコーフ
音楽:レフ・シワルツ

[キャスト]
石工ダニーラ:ウラジーミル・ドルージニコフ
銅山の女王:タマーラ・マカーロワ
カーチャ:Ye・デレーヴシチコワ
プロコプィチ:ミハイル・卜ロヤノフスキー

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / カラー
[上映時間] 1時間20XX分
[VIDEO・DVDなど] VIDEO=IVCV-64051 発売元:株式会社アイ・ヴィー・シー

索引ページに戻る
Homeページに戻る
ソヴェート映画史ロシア映画社アーカイブス
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送