スタッフ キャスト スタジオ 解説 ストーリー 諸元 スチール ポスター/チラシ

コーカサスの虜
КАВКАЗСКЙ ПЛЕННИК
配給:アップリンク

[かいせつ]
1996年カンヌ映画祭国際映画批評家賞、観客賞
1996年カルロヴィヴァリ映画祭グランプリ
1996年ソチ映画祭グランプリ
第69回アカデミー賞外国語映画部門ノミネート

 文豪トルストイの短編小説「コーカサスの捕虜」を原作に、舞台を現代のチェチェン紛争に置き換えて描くセルゲイ・ボドロフ監督による入魂の感動作。
 徴兵制の国、ロシアでは18歳を迎えた男性は、徴兵検査が行われ軍隊生活をおくることになる。まだ幼い面影を残すワーニャも徴兵され、武器の操作もおぼつかなままチェチェンの戦場に送り出され、捕虜となってしまう。
 「戦争を始めることは簡単だが、終わらせることは難しい。人を愛することより、殺すことの方が簡単なのだ。」と語るボドロフ監督は、コーカサスのチェチェンの村に捕らえられたロシア人捕虜と村人の対決と交流を描く。そこには、声高に謳いあげるヒューマニズムなどなく、極限に置かれた人間を見据え、背景の美しい風景と対比されて、戦争の理不尽さを際立たせている。
 ワーニャを演じるのは、監督であるセルゲイ・ボドロフの実の息子。俳優を続けていく気はなかったというが、この映画の成功でロシア若手俳優の中でもほぼ一番の人気俳優となった。准尉役のオレグ・メンシコフはニキータ・ミハルコフ監督作品「絆」でデビューし、「太陽に灼かれて」では主役を演じた。ロシアのみならず日本でも女性ファンの多いことで知られている。
 撮影は、ミハルコフ監督作品「光と影のバラード」「愛の奴隷」「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」などを手がけたパーヴェル・レベシェフ。ロケの行われた村では電気が自由に使えず、撮影用の発電機も数日で壊れたが、自然光で撮影されたショットの清冽な美しさが逆に心に染み込んでくる。

[あらすじ]
 普通の生活を送っていた青年ワーニャは、徴兵検査が終って前線に配属されたばかりの新米兵士である。武器の取り扱いにも慣れず、実際の戦闘にも参加したことがない彼が送り込まれたのは、チェチェンの戦場だった。
 仲間は次々に戦闘に倒れ、ワーニャと准尉は、捕虜としてコーカサスの小さな山村に連れてこられる。彼らを捕まえたアブドゥル・ムラットは、ロシア軍に捕まっている自分の息子と彼らを交換しようと考えていたのだ。捕虜を見張るのはロシア軍に舌を切り取られ口のきけないハッサン。食事を運ぶのはアブドゥルの一人娘ジーナ。
 ワーニャはチェチェンの人々に対して、何の恨みも憎しみも抱いていない。チェチェンの人々も、二人の兵に恨みがある訳ではない。捕虜を交換するという目的ための道具として捕えられているのだ。互いに縁もゆかりもない人間たちが、お互いを物のように扱う。
 しかし、ゆっくりと、微かに、憎しみや恨み以外の感情が生まれるていく。ジーナはワーニャに淡い恋心を抱くようになる…

[スタジオ/製作年] カラヴァンJSC・1996年製作            

[スタッフ]
監督:セルゲイ・ボドロフ
製作:セルゲイ・ボドロフ
    ボリス・ギレル
脚本:セルゲイ・ボドロフ
    アリフ・アリエブ
    ボリス・ギレル
撮影:パーヴェル・レーベシェフ
美術:ヴァレリー・コストリン
音楽:レオニード・デシャトニコフ

[キャスト]
准尉:オレグ・メンシコフ
ワーニャ:セルゲイ・ボドロフ・ジュニア
アブドゥル・ムラット:ドジェマール・シハルリジェ
ジーナ:スサンナ・マフラリエヴァ
ハッサン:アレクサンドル・ブレエフ

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード /カラー
[上映時間] 1時間35分
[日本公開年・配給] 
1997/3/29・アップリンク
[VIDEO・DVDなど] DVD=ULD-9 アップリンク(2000年7月25日発売)

索引ページに戻る
Homeページに戻る
ソヴェート映画史ロシア映画社アーカイブス
このウィンドウを閉じる
広告 [PR] にきび  わけあり商品 資格 再就職支援 無料レンタルサーバー