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妖婆 死棺の呪い
ВИЙ

幻の怪作ついにスクリーンに登場!
[かいせつ]
いつの時代にも、あだ花のように突如として現れる摩訶不思議な魅力を持った映画がある。「妖婆 死棺の呪い」は、特殊撮影を縦横に駆使した怪奇と幻想に満ちたソビエト映画のそんなあだ花的一作である。日本では1971年、TV放映されて以来、伝奇ロマン的語り口と溢れるばかりの色彩美が多くの映画ファンを魅了し、劇場公開が待望されていた。
 その後もTVで重ねて放映されヴィデオも発売されたが、一般公開は13年ぶりにファンの熱望に応えて実現することになった。
 映画の原作はロシアの文豪ゴーゴリの恐怖と諧謔がない交ざった怪奇小説『ヴィー』(1833)。
 "ヴィー"とは、南ロシアの民間伝説に登場する「地の精霊」であらゆるものを見透すことのできる妖怪の首領のこと。映画はウクライナ地方の自然を舞台に中世の神学生たちの牧歌的生活を叙情的で生彩に富む映像で、また恐怖と幻想が交錯するグロテスクな世界を見事な特撮シーンで綴っている。
(▲この項1984年 野枝 実 記)
 この映画は監督高等課程の卒業制作で、共同監督のゲオルギー・クロパチェフは「ハムレット」の美術監督の一人。またコンスタンチン・エルショフは舞台の美術監督、シナリオライター、役者と云う経歴で、ともにその後レンフィルム所属となった。監修のアレクサンドル・プトゥシコは人形とライブ・アクションの結合を試みた画期的作品「新ガリバー」(1935)以後、「石の花」(カンヌ映画祭受賞作)「サドコ」(ヴェネチア映画祭受賞作)他の多数の名作を生んだ巨匠で、常にユニークな手法と実験を試みて特撮映画の分野で注目を集めてきた。ホマーを演じるレオニード・クラヴレフは映画大学俳優科出身。いまは喜劇役者として人気がある。
(▲この項1984年 野原まち子 記)

[あらすじ]
中世のロシア、古都キエフのブラッキー修道院の庭に神学生たちの賛美歌が流れる。いよいよ夏休みである。寄宿生たちは思い思いにコサックの農村を放浪しながら家路を帰っていく。映画は神学生の一人ホマー・ブルートが故郷への帰途、魔女に出会ったためにたどらねばならなかった運命−恐怖と戦慄の三日三晩の物語である。

[スタジオ/製作年] モスフィルム・1967年製作
[スタッフ]
原作:ニコライ・ゴーゴリ(「ヴィー」より)
監修:アレクサンドル・プトゥシコ
脚本:アレクサンドル・プトゥシコ/コンスタンチン・エルショフ/ゲオルギー・クロパチェフ
監督:コンスタンチン・エルショフ/ゲオルギー・クロパチェフ
撮影:フョードル・プロヴォーロフ/ウラジーミル・ピシチャリニコフ
美術:N・マルキン
音楽:K・ハチャトリアン
指揮:E・ハチャトリアン
衣装:R・サトゥノフスカヤ
[キャスト]
ホマー:レオニード・クラヴレフ
地主の娘:ナターリヤ・ワルレイ
地主(百人長):アレクセイ・グラズィリン
老婆(魔女):ニコライ・クトゥーゾフ
ハリャーワ:N・ザハルチェンコ
神学校長:P・ヴェスクリャロワ
ゴロベーツ:V・サーリニコフ
オヴェルコ:D・カープカ
ドーロシ:P・ヴェスクリャロフ
ヤーフトゥク:S・シクラト
スチェパン:G・ソチェフコ
スピリード:N・ヤコフチェンコ

[ジャンル] 中編劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード/ カラー / 全8巻
[上映時間] 1時間18分
[日本公開年・配給] 1985/1/18・日本海映画
[DVD・ビデオ] ビデオ=絶版
           DVD=RCCF‐1003(発売元アイ・ヴィー・シー2002/12/16)

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