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「火の馬」(1991年4月26日発行)より転載
  ○シナリオ(アートシアター66号よリダイアローグ部分を除き
          一部加筆して転載)
タイトル「この映画はイワンとマ
    リーチカの崇高な愛をめ
    ぐる詩的なドラマであ
    る。映画はわれわれを古
    いカルパチアの民間伝承
    や儀式、風俗の世界に誘
    う 。」

タイトル「アレクサンドル・ドヴ
    ジェンコ映画スタジオ製
    作 1964」

タイトル「M・コチュビンスキー
     生誕100周年に捧ぐ」

森の中
 イワンコ。斧の音を聞いている
が、やがて、声に出して叫ぶ。
イワンコ「オレークサ!」
 イワンコ、林の中を走る。
イワンコ「オレークサ!きこえるか
い?」
 誰も返事しない。
 イワンコ、背中の袋に手をさし込
んでパンを取り出し、それを見せる
ようにして叫ぶ。
イワンコ「オレークサ、こっちに来
て食べなよ」
(木の倒れる音)
オレークサ「逃げろ、イワンコ、逃
げろ」
 とど松の本が轟音と共にオレーク
サとイワンコの方に倒れる。
 オレークサが倒木の下敷になる。
 彼は死に際にイワンコの袖口を掴
んだ。イワンコ、オレークサの手か
ら自分の手を引き抜こうとする。
イワンコ「放してくれ!オレ…オ
レークサ、兄貴、放してくれ、放し
てくれ、兄貴。」
 イワンコは自分の手を引き抜き、
恐ろしくなって森の中を逃げるよう
に走る。
 森の中にトレムビータ(カルパチ
ヤの民族楽器)の音がひびきわた
る。

タイトル「忘れられた祖先の影」

(鐘の音)

タイトル 「神や人々から忘れさら
れたグツールの土地一―カルバチ
ア」


 真新しい白樺の十字架を立てた墓
のそばにオレークサの父と母とイワ
ンコの二人。父は墓の雪を踏み固め
ている。
パリーチュクの妻「吾が子、オレク
シクよ、吾が子オレークサよ。私は
寝ていてもお前の苦しみが見える。
恵み深き神様よ、たった一人残され
た私の子イワンコを守り給え……神
よ」
 イワンコ聴き入る。聖者祭の教会
の附近、頭巾や肩掛けをした婦人、
飾り金具や鎖や十字架を持った男
達、鈴飾りをつけた男の子を二人も
連れたジプシー。三つ又の杖を持っ
た白髪の老人、肩に羊をかついだ若
者達。薬草を持った老人。長い髭を
はやした老人、自分の芦笛を得意気
に披露している。ブープリキ(輪形
の厚パン)を持った男。チーズで
作ったおもちゃを持った婆さんが手
を打ちながら
老 婆「おん馬だ、おん馬だ、そ
ら、わたしのお馬だよ」
男たちは二本の棒に吊るした色
テープをふりまわしている。二人の
白痴が掴み合いをして、互いにのの
しり合っている。その中の一人がイ
ワンコに近づいて怒鳴る。
(7)
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