第7回 ウラジオストック映画祭便り | 扇 千恵 | |
ここで第7回ウラジオストック映画祭の受賞作品について報告しておこう。 最優秀男優賞はイェー・ユー・ジュ(『グッドバイ』中国)、最優秀女優賞はキム・コビ(『ブレスレス』韓国)、最優秀監督賞はショーン・ベイカー(『ブロードウエイのプリンス』アメリカ)、審査員賞は『分裂』(インド)、短編グランプリは『燃料缶』(オーストラリア、ジュリウス・エイヴェリー監督)、長編グランプリは『ブレスレス』(韓国、ヤン・イク=チュン監督)という結果だった。 この一文も終わりに近づいてきたところで、映画祭のゲストのなかから数名を紹介しておきたい。毎年アメリカから招待されているのが、ウラジオストック生まれの俳優、ユール・ブリンナーの息子であるロック・ブリンナー。大学の教授で、この映画祭には欠かせない人物。ようやく私の顔も覚えてくれたようだ。 クロージングの司会を務めたのは、故ワシーリイ・シュクシンの娘、マリヤ(女優)だった。シュクシンは作家としても、俳優(特に『赤いカリーナ』)としても、また映画監督(故タルコフスキイと映画大学での同期生)としても素晴らしい作品を残し、ソ連時代多くの国民に文字通り愛された人で、私は彼の短編小説も、映画も大好きだ。残念ながら45歳で亡くなったが、妻も女優(『赤いカリーナ』で共演)で、しかしながら娘が女優だとは知らなかった。 今回、彼の生誕80周年を記念して、マリヤが友人と撮ったドキュメンタリー・フィルム『私のパパについて話して』(2009年)が上映された。しかしながら、他用のため、まことに残念なことに私はこの作品を観ることができなかったのだ。今回の映画祭での最大の悔いである。 |
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・ウラジオストック鉄道駅 ・ウラジオの友人たちと ・灯台のの向うはルースキー島 |
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