サンクト・ペテルブルグを巡る映画紀行>歴史と文化の都…>デカブリストの反乱

美わしき幸せの星 ЗВЕЗДА ПЛЕНИТЕЛЬНОГО СЧАСТЬЯ
信じよう、友よ、やがていつの日か、美わしき幸せの星が、昇らんことを その日こそ、
ロシアは眠りから醒め、打ち倒されし、専制政治の廃墟の上に、我らが名前の記されんことを!
「チャダーエフへ」(1817年)アレクサンドル・プーシキン
 映画「美わしき幸せの星」は、1975年、デカブリスト峰起150周年を記念してレンフィルムが製作した超大作です。映画の題名は、詩人プーシキンが若き日にデカブリストの友人に捧げた詩「チャダーエフへ」の一節から引用されたものです。
 1825年12月14日早朝、ペテルブルグの冬宮の柔らかい雪が吹りしきる元老院広場……この日、農奴制と専制政治に反対するロシヤ貴族の青年将校たち、デカブリストたちは、ニコライ1世即位に忠誠を誓うことを拒否して武装蜂起します。しかし、この蜂起は広場の反乱軍を包囲した皇帝の兵士により鎮圧され、参加者の多くは、死刑または流刑に若い身を晒すことになりました。
 映画は、1826年、シベリアに送られた夫のあとを追い、皇帝のあらゆる嚇かしや周囲の反対を振切り、貴族の称号を棄て、はるか厳寒の地に流刑囚の妻として愛と献身の苦難の日々を送ったデカブリストの妻たちを、レニングラードほかゆかりの地にロケして、当時そのままに再現する歴史絵巻となっています。
 監督は「パミールの子供たち」「砂漠の白い太陽」(1970)のウラジーミル・モトィリ。撮影は「小犬を運れた貴婦人」(1960)のドミトリー・メスヒエフ。出演は「帰郷」(1970)のアレクセイ・バターロフ、「チャイコフスキー」(1970)のインノケンティ・スモクトゥノフスキー。3人のヒロインにイリーナ・クープチエンコ、ナターリヤ・ボンダルチュク、ポーランド女優エヴァ・ミクリスカなど、当時のソビエト映画界のトップ・スターたちが顔を揃える豪華キャストとなっています。
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